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ベイマックスをみてきた

ともかく、半径50メートルより移動するのは週に一度、さらなる距離を移動するのは月に一度、なにか楽しみのために動くのは年に一度レベルの、うごけない人になってしまった。

これではいけない、と、思い立ってから一ヶ月半以上してからようやく、映画を見ることに成功した。
映画はディズニーの「ベイマックス」。
というか、元ネタはマーベルコミックスなのだそうで、それで主な見せ場は八面六臂なアクションになっている。できれば、アクションシーンのシークエンスを、それぞれ5秒づつでも削って、ストーリーの整合性や、人物の深掘りに使ってもらえたら、私的にはもっとよかったようにも思えた。
それでも、ディズニーらしいハートウォームな雰囲気が色濃くて、勇ましいアクションだけではないあたり、小中学生の男の子なんかが見るには、とてもよいと思われる。

映画のカラーは、東洋人の主人公、理工系のギークたち、多国籍な西海岸っぽさ、単純な勧善懲悪の否定などなど、アメリカのメインカルチャーとは趣きを異にしているけど、明るいテクノロジーへの信頼や楽しいギミック、肉親の愛情や仲間との友情……、端的にいえば、「成長途上の男の子に向けられる、よき大人たちと社会からのハグ感」があって、見ていて温かな気持ちになれる。

生きていく過程で、愛する人の死をはじめとしたこの世の残酷に打ちのめされることはある。そこから立ち上がるには、心が育っていく過程で「性的・暴力的な搾取を伴わない、安全と安心が担保された、温かな抱擁」をたっぶり受けてきていることが必要だと思う。世界を信頼する力や未来を信頼する力は、ほんのささやかであっても繰り返し与えられるひとの温もりが、育ててくれるものだろう。
日本の子供向きアニメに……あるいは日本の社会に足りないのは、この「こどもへのハグ感」かもしれない。

ベイマックスが、肉親が作ったケアロボット(性や暴力を排除した家族愛)というのは、示唆的だったなぁ。「ただ無条件に抱きしめてくれる存在」は、こどもが育つ上では大切な存在だよね。いや、こどもに限らず、大人にもとても大切なことなのだし。ベイマックスが実用化したら、きっと欲しくなると思うなぁ。

しかしベイマックスの可愛らしさや「一家に一台」感に、ふと手塚の「火の鳥」のロビタを連想したのは私だけなのだろうか。日本人、ほんとにロボット好きだもんね☆

おぼえがき必須(読書について&図書館の効用)

図書館に注文しては読んで、また注文しては読む、てな読書生活なので、ほとんど新刊は読めない。しかし新刊ばかりが本ではない。ベストセラーだけが本でもない。

自腹を切らない読書だから、だけではなく、もともと忘れっぽいので、この2年ほどか、「読書メーター」を利用している。

短編集のうち1作だけ……とかいう読書はカウント外にしているが、それでもそれなりに(マンガも含めてだが)読んだ冊数が溜まってきて、見返すと、「………この本、どんなこと書いてたっけ??」とクビをひねるような事態は多々。ひどいと、図書館で借りてきて、読み終わって、じゃあ登録するかいな、と見てみて、再読だったかと気づくこともあったりして。
そんなこともあって、最初はただ「読んだ」と印をつけていただけだが、読んだ感想や自分なりのツボくらいは入力するようになった。あらすじや概要は前後の誰かが書いていてくれることがほとんどなので問題ない。

読んだ本を見返してみると、何かの分野を集中的に読むということもないので、乱読のまま中断していたのがわかったり、「あ……この続刊は読んでないかな」などと気づかされたり。うん、読んだものの記録をとることはいいことかもしれない。

今よく読まれている本もわかるので、自分の偏読の修正がてら、「ほほぅ、こんな作家が流行っているのか」と、たまに図書館で見かけると手にしてみたりもする。まぁ現在進行形のベストセラーはまず借りられないが。

とはいえ。ロングテール性は図書館のスゴイ魅力。
時代の寵児のように読まれていた本が軒並み書庫で眠っていたりするのはもとより、全集の一冊を借り出すと誰も開いてなかったのかパリパリと音をたてたり、マイナーなはずの本で予約がかぶったり、売らんかなの煽り本の文体やグラビアに時代を感じたり、いろいろな風情とわびさびがある。

「新刊本が売れないから図書館でのレンタルは一定期間は待って」と若手作家が呼びかけたというが、うん、半年や一年くらい封印してもいいと思う。そうでないと図書館の書庫がやがては、誰も読まなくなったベストセラーの収納庫になってしまうし。

で、少し昔の本を読んでると、ムチャクチャな意見でも時代によっちゃ正論としてまかり通っていたことや、いま当然として言われることが当然なんかではないということを、つよく感じる。
そしてまた、むかし本(といっても明治以降とか戦後まもなくのレベル)を読むための前提知識……というか、当時の暮らしぶりや目にしていた光景や世間感覚……について、自分は圧倒的に足りてないなぁ、ということも。

自分につながる、たかが一世紀そこらの間の日常も想起できないで、ほいほいと自分都合で辻褄合わせて読んでいたなぁと、反省してたりして。もすこし知識が増え、感性がふくらんだら、昔読んだ小説など再読したら面白かろうと思います。長生きの効用。

(しかし横浜の図書館も、司書(つーかバイト?)のレベルが微妙だ。利用料を一日10~50円くらい取ってイイから、もうちょっと適切な分類ができるようにしてほしい。リサイクル文庫はロクに中身もチェックせず棚に並べるだけ。あれならブックオフと提携して少しは赤字解消しろ。貸し出し票の裏に広告載せてる場合か。てか、民間活用で、有隣堂の中堅クラス以上の店員を数人スカウトしてきてはどうか。)

「仁義なき戦い」 オリジナル五部作/この世界の片隅で

日本の夏は戦争を回顧する季節。てなことで「仁義なき」シリーズをようやくに見ました。日にちをおきつつ。
しばらくニセ広島弁が飛び交うほどに、よかったです。うん。
役者の使い回しが凄すぎるとか、女描かせるとダメダメすぎて死ぬとか、アラは数え上げればキリがないのですが、そこは当時の映画会社の撮影体制とか、実質一年半で五作撮られているスピードとか考えれば仕方ない。
それを上回って、役者パワーが異様にあふれまくってて、ほんと圧倒されました。えがったー!!

んで。シリーズ第二作の「広島死闘編」では、広島ロケが行われてて、通称:原爆スラムが映っておりました。撮影時期にはぎりぎり残っていたんですな。マンガ好きの方はおわかりかもしれませんが、こうの史代の「夕凪の街桜の国」でも出てくる場所です。
そこで図書館で、被爆者たちのその後の暮らしを描いたルポ「この世界の片隅で」((未読ですが)こうの史代の「この世界の片隅に」の題名はこの本へのリスペクトなのでしょう、「夕凪の街」も「夕凪の街と人と」へのリスペクトと思う)を読んだりしました。
1965年の本だけあって、まだ生々しい傷いっぱいのドキュメントでした。
被爆者のみならず、差別を受ける者たちは片隅に追いやられ、悪意と偏見に曝され、復興に向かう街から取り残され、貧困と絶望のなかでようように生きる。そこに被爆の後遺症が追い打ちをかける……。なんか読んでいてツラすぎ。「見よ、虐げられる人の涙を。彼らを慰める者はない。」というべきなのだらふか。
ちなみに、戦後まもなくの被爆者救済運動とそれに対するGHQやご用医学者の妨害、ようやく推進されていった運動の分裂などなどの諸事情も、ある程度アタマに置いて読むと、さらに理解が深まるかと。
「仁義なき戦い 頂上作戦」の中のボーヤ系ヒットマン(小倉一郎!)のバラックも、おそらくこのスラムにある設定だったんだろうなぁ。また、「広島死闘編」では、シナリオの笠原和夫は男女の愛にからめて差別問題も描きたかったけど、時代的に無理で断念したそうで。

この本の中で、真に悲惨におもえたのは、原爆のとき一瞬にして母親が全身血まみれ丸裸の赤鬼のような姿になったのを目撃した少年が、やがてヤクザとなって非道を尽くすが、そのたび、あのときの母親の姿が蘇り「あれが許されるなら世の中に許されないことはないわい」と無感動に思っていた、というエピソードでした。
そういえば、水木しげるは、戦争後しばらく、他人がどんなにひどい目に遭っているのを見ても、「本当に悲惨なのは戦場で殺されていった兵隊たちだ」と、ついぞ同情の念なぞ浮かばなかったそうな。
人間の争いの一番ロクでもないところは、人の心のなかの共苦の泉を根こぎにしてしまうところではないだろか。んでもって、根こぎにされた人間はまた、躊躇なく他人のその部分を根こぎにすることができるようになるのだ。
前線にいる人間が生き死にするってだけの問題じゃない。

ま、そこまでディープに追っかけなくとも、「仁義なき戦い」は面白いです。
今の若い人にとっちゃ、「これってどこのアジア?」って感じになるだろし、一種ファンタジーのようにすら見えるかもしれません。ヤクザ映画と考えるより、香港ノワールとか、別の国のギャング・ストーリー的に見るのもまた一興。ドンパチいっぱいの、迫力系な娯楽映画でもあるわけだしねぇ。
とはいえ、昭和を知る者にとっては、スクリーンからクる情念の重たさが「まさに昭和だー!」って感がいっぱいです。どうにもこうにも成仏しえないものが渦巻いていた、それが昭和という時代なのでせうか。

アタリだったもの(「航路」「仁義なき戦い」)/大ハズレだったもの(「地球で最後の男」)

しかし暑ぅおますな。ガリガリ君の当たりくじではないけど、アタリだったもの、書いておこう。

コニー・ウィリスの「航路」、上下巻でぶあついのですが、あまりに面白く、がーっと読み通しました。
臨死体験モノの小説といってもトンデモ系ではございません。つーか、「トンネルが……」「光の道が……」「お花畑が……」「天使が……」てなイメージを、『死後生の存在確定!』とか短絡させるのは、どうにも違うであろ。むろん、死んでいく人や遺された人の慰めとして一概に否定するもんでもないし、なんでも「脳が脳が」と言い募る昨今の風潮も、なんか違う気もするけども。
しかし、90年代からのSFの女王ということで読みましたが、実に巧い。てか、“いわゆるSF”でなく、昔ながらに楽しい「おはなし」の名手ですな。昔のドタバタ・ラブコメ風にべタな人物造形を魅力的に活かす、キャラ立ての魅力ももちろん、あまりにも見事な伏線のレース細工には感動。視点がころころ変わる文体から、作品中のほんの些細な小道具までが、作品のためにみごとに活かされている。日本でいえば宮部みゆきみたいだとか評されていたが、宮部みゆきってここまで巧いの?(「火車」しか読んだことない)
ポップコーンを食べながら楽しめるドタバタ風の導入、ミステリ仕立ての中盤までの引き、途中の「え゛え゛ーっ!」てな大展開から、しみじみ感動的な終盤まで、じゅうぶん楽しませていただきました。損はさせない読後感。
短編集「最後のウィネベーゴ」に収められた、「スパイス・ポグロム」なども、ドタバタラブコメSFというか、とてもキュート。作者はきっと人間的にチャーミングな女性なのだとおもう。

さて映画のほう、アリエッティの評判もいまいちだし、とDVDをたのしむ。
連れがジャケだけで、「地球で最後の男」
という史上最低レベルの作品を借りてきて気力を喪失し(さいわい私は見ていない)、翌日に借りた「レディ・イン・ザ・ウォーター」……ナイト・シャマランの名を地に落とした迷作……に、「いまキミは引きが弱いんだ」と、私が選ぶことにしました。んで。
「仁義なき戦い」をえらびました。
いや~、名作だった。テンポ早い!カメライキイキ!役者がテカテカに脂光ってる!
バイオレンスで、コメディーで、せぇしゅんで、戦後ギラギラな映画でした。テンポ早いので、ぼーっと見てると抗争関係図がわからなくなります、注意。かの「はだしのゲン」をさらに理解するのにも役だった気が。
しかも、まだシリーズ最高傑作の名を争う「広島死闘編」や「代理戦争」も待っているかと思うと、ワクワク(役者の使い回しが多いようなので、間を空けて見ていく予定)。
暑い時期に暑苦しいもんを見てどうする……って感じですが、ちょっと元気が出ますぞ☆

ちなみに、「地球最後の男」(「地球最後の男」にあらず)、壮絶な駄作なようで。ネットでの評価もすごい。
原題「Dark Heaven」でひくと、米Amazonでは、☆1の良心的な人々と☆5を入れる回し者?のコメント煽りが見られます。「買うな!借りてもダメだ!」「なんでAmazonには☆0評価がないんだ!」「☆5を入れてる奴、気は確かか?」等々、見たこともないレベルのレビューが見られます。日Amazonでもスゲー評価なので、ぜひコメント欄を見てみてね☆

再読のおどろき (妖星伝)……こどもに読ます本って?

今日は図書館でふと手に取ったので、半村良の完本 妖星伝〈1〉を読んでた。

実はこの本、そうとうに久しぶりの再読。初読は小学校三年か四年だったので、相当にムズカシかった。伝奇SF小説の嚆矢ともいうべき本だが、娯楽伝奇活劇でかつ思索的・哲学的な、けっこうな大作である。

てゆーより、まず、レビューでも「エロいですが」と但し書きがつくよーな本をそのトシで読むのもどうかと思うが、手の届く範囲にある活字という活字は何でも読んでしまう時期ってきっとあるよね。
世の親御さんには、子供の手の届く範囲に置く本は吟味しておくことを薦めたい。とはいえ、うちのよーにトシの離れたきょうだいがいたりすると、そうも言ってられないか。
それになにより、子供も子供なりに、持って生まれた因業もあるだろう。親子の縁だろうとそういうものは如何ともしがたいものだ。

で、再読しておどろいたことは、初読の時は長大でスローペースに感じてたが、「え? こんな展開、はやかったっけ?」とおもう、ものがたり感覚の速度差。三倍速の早回しくらいに感じる。読むスピードの違いもあるだろうが、体感する時間の早さの違いが、もう別次元。

やっぱり、世の親御さんには、子供の読む本はよく吟味することを薦めたい。世にいう悪書を読ませるな、というのではない。
『子供にとっては、その世界に入ってる時間が、今の自分の何倍も長いのだ』 ということに改めて気づけたら、『退屈なだけ・扇情的なだけ・おためごかしだけ』ってな粗雑な世界に、何時間も、ときには何日も、子供を放置するのは不憫だよね。

再読しての感想つづき。
ストーリー展開や文章や知識の細かいアラも、今になってみれば気づける。自分も読みスキルが上がったんだなぁ、よかったなぁ、とおもう。まぁそもそも、この小説を時代背景もふくめて理解するのは人間10年やそこらではムリだとおもう。田沼意次あたりならともかく日蓮宗不受不施派とかの知識がある小学生は稀だろう。

とはいえ、「なにがなんだかわからないけど、すごい、おもしろい」と思って読んでたのは、まぎれもない事実。
あとで四巻が発売されたときは、近所の本屋で四時間かけて一冊立ち読みしたっけ(どう考えても親に買ってもらえるタイプの本ではないもんなぁ)。こどもだろうが何だろうが、作者の熱さって伝わるものだ。

残念ながら「妖星伝」は、半村良が「太陽の世界(未完)」を書き始めて、ばたっと筆が止まり、6巻のあと15年経ってようやく最終巻が出た。その前から物語が途中で失速してた感は否めなかったけれども、最終巻での緊迫感はなかなかだったし、完結したのはすばらしい。

再読しての感想、そのまたつづき。
各シーンやセンテンスを、けっこう正確に覚えていたことに衝撃。すごいぞ、子供の記憶力。
具体的な発達年齢は人それぞれだが、『何でもかんでも複写期』 はある気がする。むかしは、幼少時に漢文素読や丸暗記をさせていたのは実に意味があることだとおもう。
まともに見てはいなくても子供の頃の特撮やアニメの歌は覚えている、という人も多かろう。70年代歌謡の歌詞とか、しょーもない因業系なことばかり覚えている自分が哀しいが、きっと私だけではあるまい。

こどもって、つまり何でも読むし、実は幼稚ではないから、『こどもに読ませる本』 ってホントにむずかしい。
「名作を読ませよう!」ったって、ファストフードが大好きな子が多いように、絵でもお話でも音楽でもなーんでも、味付けがわかりやすくてハデで濃い、定型型の量産品ほど、好きなもんだしね。
ということで、まぁ、単純な基準として。
こども……特に低年齢層……には、あとから来る人への想いを持てる程度に成熟したヒト、つまり『大人』が創ったものこそが、必要かとおもいます。はい。

※「妖星伝」初読時の装丁デザインは横尾忠則で、禍々しさが実によかった。松岡正剛の「産霊山秘録」紹介ページの下のほうで見られます。

レンタルまんが・その2

「PLUTO」をいまさら読みました。 エプシローン!! つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
浦沢直樹は、よくもわるくも作風が1950年代ハリウッド映画的というべきなのか。ハートウォーミングとサスペンスと手慣れた職人芸と。いちばん多感な頃に好きだったものの影響は、相当に残るもんなんでしょう。
微妙な表情の描写はやっぱり巧い。それこそ手塚以来のお家芸である、「線」を主軸にしたまんがの魅力を再確認。

松本次郎「フリージア」も読みました。こちらはビューティフルマインドと新井英樹のワールド・イズ・マインをブレンドしてソヴィエト映画風に撮ったというか、独特な世界「感」が強烈だす。この人の描く女はエロい。ロシア映画と同じで、ひんぱんには読みたくないけど、たまーに読むと世界がひろがります。

古屋兎丸「幻覚ピカソ」も読みました。「絵が巧いったって、丸尾末広っぽくて……ヤダなぁ」と思ってたし、同時に借りた「ハピネス」なんかはイタすぎてノーサンキューだったんだけど、コメディにするとイイ感じですね。
わらえたのが、腐女子妄想世界にダイブする下りで、絵柄がいかにも腐女子が描きそうなタッチにさりげなく変化してるとこ。

他にも何冊か借りました。なにせ、ヘタな映画よりマンガのほうがよほど楽しいし~。
とはいえ、時間とお金はたいせつなので、月イチのおたのしみにしなければ。

ちなみに。
わたしが「鉄腕アトム」で読んだことのあるエピソードは、ただひとつ。
救いのなさぶっちぎりな、最終回(といわれる)、「アトムの最後」だけ…… orz。
いわゆる「黒手塚」の時期ですね。小学校低学年にはショックでしたよ~。
いまでもラストのシーケンス、覚えてます。機会があれば、みなさまもぜひ。

昔のマンガは、少年誌であろうと、容赦なく強烈でした。
多感な時期に、すぐれた作家たちの本気パンチをボコボコに受けられてよかったと、今にしておもいます。

またもやレンタルまんが

ついついまた、レンタルまんがを借りてしまった。やっぱり上限いっぱいの30冊で……。
沙村広明とか古屋兎丸とか松本次郎とか、画力では定評あるヒトを中心に借りてみたんだけども。

……山口貴由の「蛮勇引力」にメチャ燃え・萌えしてしまった……。

画力がなんだ、リアリティがなんだ、そんなものより何より、大切なものがあるんだ!!

たぶんこのヒトの作品をつぎつぎ借りることになるでしょう。食わず嫌いでゴメンなさい。
久々の「神棚作品」だなぁ。血中ダイナミックプロ濃度の高いヒトは必読!

しかし。ここからジョジョとか刃牙とか「薔薇と筋肉」系に傾斜していくのも、ビミョーに困るなぁ(汗)。

そうそう (悪意てんこもり映画・「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」)

こないだ(といっても三週間ほどまえ)、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」をDVDで見た。

原作は、挑発的なタイトルと山本直樹の表紙にひかれて、私にしては珍しく書店買いをした(売ってしまったと思うけど)。なかなかよかったが、「このハナシは舞台で見るもんだろうな……しかしさぞ暑苦しい舞台だろうな」とおもっていた。
そんなもんで、こないだ映画のほうも、見た。
舞台とはまた違った、現実の風景を映せる「映像」の力を感じた。
役者さんがうまい、ハマってる。永作博美の相当ヤバい感じ、サトエリの安くて魅力的でバカ女な感じ、などなどキャスティングふくめて、実にいい。

そしてまた、ラストが原作とは違ってて、さらに一ひねりある。
なんつーか、まったく救いがない。原作だとまだ妹だけはどーにかなりそうだけど、これじゃ誰も脱け出せない。
姉の「天然」こそが妹にとって最高の「コメディエンヌ」たるゆえんなのであって、こんな「大根」の「女優志願」なんか受け容れてしまったんじゃ……。もう行き着く先は、デッドエンド・ストリート確定。
(あれは「妹(同性=おなじく女優のタマゴ)」だからわかりにくいけど、「弟(男=つまり創作者=女優を見いだすもの)」が、開き直った姉に誘惑されてたぶらかされる、と解釈すればわかりやすい。だからこそラストで姉が「美人」に描かれちゃってるあたりが、創作者としては素のイタさを晒してるわけで)
だけども、たけしの「キッズ・リターン」のラストみたいに、「最後はすがすがしい終わりかたで良かったです~」という、naiveな感想を吐く観客が続出しそうな作りなあたりがまた……。悪意てんこもり!!(褒めている)

めずらしく感銘をうけたので、見終わってから連れとふたりで二時間ほどかけて、いろいろな伏線やシーンの解読を重ねてしまった。読めば読むほど、ディープにイヤげでドロドロ。ちなみに分類は「コメディ」だったのですが、ほんとにブラックなコメディ。そこでまた苦笑してしまった。

ちなみに、妹を持たぬ身としては、姉と妹の関係を客観的にみて、「うわ~、妹ってかわいくも心底イヤげな存在だー!!」と心から思った映画でもありました。ほんとイヤげなんだねぇ。

レンタルまんが (時代は貸本屋に回帰)

マンガはおもしろく、しかも短時間で大量の情報を処理できる、実によいものだ。
マンガ喫茶は、読むスピードを勘案すれば十分もとが取れるが、読みたいものがなかったりしてツラかったりする。また、連れにも読ませて感想を語り合いたいものだが、連れはゆっくり読むので、もとが取れない。

ということで、ネットでTSUTAYAのレンタルコミックを借りてみた。私のシュミからいうと薄いものしかないのだけど、最近のマンガ動向にちらちらっと目線を向けるためのものと割り切る。また「読むだけなのに高いなぁ」という気もするが、ふたりで映画に行ったとおもえば同じよーなもんだ。

んで、貸出制限の30冊まで借りて、ざーっと読んでみた。「BAKUMAN」、「サルまん」、「WOMBS」、「ヘタリア」とか、あとは「巷説百物語」とか「墨攻」とか。なぜか手塚の「空気の底」とか、美川べるのとか松本次郎とか。この辺りまでならまだしも、田中圭一の「鬼堂龍太郎・その生き様」を借りるのはやめたほうがいいとおもう>自分
十代のみぎりと違って、「はあぁぁぁぁん!」と萌え・燃えにはなかなかなれないので、どーしても技巧面に目を向けつつ、ざくざくざくざくーっと読んでしまう。それでもやっぱり、たのしいよ。このペースで読んでたらお金がもたないので、月イチ程度にしようと思う(それに私のシュミはレトロかマイナーなのでレンタルにない)。

もちろん活字の本も、最近はまた少し読めるよーになったので、休みのたびに図書館で借りては、一日一冊程度のペースで読んでいる。だけど、やっぱりざくざくざくーっと読んでしまうので、前に借りた本をまた借りて、「あれ?」という事態になったりもして。読んだ本をすべて記録するのは億劫なのでしないけど……。

つーか、部屋もせまいし、本やマンガをあんまり置いておきたくないんだよな~。
こーゆー人、増えてるんじゃなかろうか。創作者に布施しようとは思いつも、超Loveいものでないと手元には置く気になれない、というか。

な、なんだってー!!!(MMR風に)

なんと。連れの本、増刷が決定しました。
この出版不況のヨノナカに……。感謝。

こないだは、読売新聞の三八枠(書籍専用枠)に広告のせてもらいました。
早速あちこちのブログでネタになってました(笑)。
あしたは、毎日新聞の広告枠に載るそうです。
さらに、北海道・西日本・東京新聞の広告枠にも載せてもらえるとか。

Amazonは入るたびに品薄になってしまってるよーです。ありがたや。
レビューはいつまでもつかないのだけど……、確かに書きにくいわな!(笑)

将来プレミアついたら、買ってくださった皆様にご恩返しになるんだけどなー。
とりあえず、今はまだ手もとに持っててくださいませ。

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