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またもやヅカ観劇「ロミオとジュリエット」

先月に続いてヅカ観劇。
演目は、いったい世界で何回ネタにされているかわからない純愛物語「ロミオとジュリエット」の月組公演。

もともとは、「どうせヅカを見るのならゴージャスなコスプレ物(原義通りのコスチューム・プレイ。歴史物などを指す)を見たい」と思っていたので、今回の公演を見に行こうと思っていた。
が、「一本立てでレビューがつかない」ということで、先月のレビュー付きおしばい(つまりヅカにおける平常運転)である星組公演を見に行った。

今回は新トップさんのお披露目公演だが、主役は準トップさんとの役代わり公演なんだそうだ。
で、私がメルマガで買った貸し切り公演チケットは、準トップさんが主役ロミオをやり、仇役をトップさんがやる日であった。ネットでの評判を見るとそのほうがしっくりくる配役だとかで、がっかりはせずに見に行けた。

席はもちろん、目眩のするような急斜面の2階後方B席。でも今回は通路すぐなので、気兼ねなく楽しめた。

月組はメンバーが若い組なのでフレッシュさを楽しんでほしい、とパンフにあった。
幕が上がると、確かにそんな感じはした。とはいえ、悪い意味での未熟ではなく、「ういういしさ」や「いっしょうけんめいさ」が伝わってくるというべきか。十代のカップルの純愛ものだからOKだろう。

んで幕が上がってしばらくは、双眼鏡で衣装ばかり見てみた。色の美しさやデザインはともかく、布地自体が上等で、あんな織目の詰んだ服は重たいだろな……などと思う。

歌については、声質が軽い(キレイだが倍音成分が含まれない)人が多いせいか、音程がブレるとハッキリ出る分、上滑りで微妙になってしまう時もあったが、致命的ではない。とはいえ、専科(通常の組を卒業し、老け役や歌や踊りやのスペシャリストとして出る人たち)の素晴らしい歌に、若干の見劣り感はある。特に乳母役の人の歌は、歌の善し悪しもよくわからん私が、「おお……」と引き込まれてしまうレベル。
楽曲は全体にとても良かった。もとのフランス語だと、響きがもっと素晴らしいのだろうが。

演技について。
ロミオ役の準トップさんは男役ながら中性的な感じで(フェアリータイプというそうだ)、そこが「美少年を見るような」倒錯的で不可思議な色気になっている。宝塚も主に女性相手の興業なわけで、昨今多い美少年好きな女性を取り込もうと試みているのではなかろうか。男役に求められる「恋のお相手」像も、時代とともに変わっていくのだろう。
このバージョンでのロミオは、ナイーブで思慮深い初心な少年という設定のように見受けた。モンタギューの未来の頭領というより、年上の友人たちを含め周囲に愛されるぼんぼん、という感じか。何はともあれ、恋愛シーンでは、恋を得た少年の初々しい歓びが、素直に全身から放射されていた。

トップさんはライバル役ティボルト。こちらはイタリア男らしい恋の達人で叔母(ジュリエットの母)とも関係があり、だが実は従姉妹ジュリエットを深く愛しているという設定。深紅の衣装もあって、精悍な感じや妖しさが出ていて魅力的だった。欲をいえばよりセクシーな感じを醸し出してほしい。セクシーというのは「人がふらふらとついていく」包容力でもある。するとキャピュレット家一門期待の「若きリーダー」感がより強調されるかと。

ジュリエットの娘さんはちょっと二の腕がごつかったが、声は十四の娘さんにふさわしく澄んでいてキレイ。だが、このテの声は音程がブレるとごまかせないので、より精進してほしい。可愛らしいと思わせる演技は及第点。

他に見ていて良かった人。

ロミオの友人マーキューシオ役の人はハジけていても下品ではなくていい。ただしベンヴォーリオともども、敵方への挑発の裏にあるだろう焦燥感(ロミオはボンボンだし)や自己嫌悪感は、もっと出してほしい。でないと、「本当は戦ったり憎しみあうのがイヤだった……」とか言われても、(゚Д゚ )ハァ? になって、哀しみや絶望が伝わってこない。「悲劇」を描くには枠組みが明確でないと。

キャピュレット卿はちょい悪オヤジ系なカッコ良さが目をひいた。キャピュレット夫人もまた巧い。神父さんも、「女でオッサンのヅラかよw」などと思っても、舞台に上がればそんなことは思わせない。ともかく今回は、芸歴が長い人が締めてくれたおかげで、芸になっているという感じ。

んで……ロミオとジュリエットが亡くなり、なかなか美しいシーンで幕が下り……。
と、いきなりノーテンキな娘さんたちがキャピキャピ出てきて、とーとつにラインダンスがすたーと!!

        ∧∧
       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、  ̄

……いや、ホントにこんな感じだった……個人的に。
「美の巨人たち」のあと、即時で「ドリフの大爆笑」が始まったみたいな。

だが、そこで私は悟った。

そうだ、悲劇だ何だって、ヅカ的にどーでもいいことなんだ。お客さんが、綺麗な舞台と非日常なロマンスを堪能して、「いや~、えかったわ~」 「××ちゃん、カッコよかったわぁ~」などと言い交わしながら、ハッピーな気分で家路に就けること。それが、いちばん大切なことではないか。

重たい悲劇とか暗い不条理とか、そんなもんを改めて胸に抱かせて帰してもしかたがない。オトナにとって現実が十分にそうなんだから。だから、みんな幸せな気持ち欲しさに、安くもないチケットを買って足を運ぶのだ。それを満たすのこそ、シバイ興行の良心ってもんじゃなかろーか。

などと得心しながら、ダッシュで有楽町に向かう。半休とって行ったので、夕方から出勤。
そして息せき切って着いた職場では、普段は定時ジャストで帰るヅカファンの同僚が、「いや~、今日は仕事の手伝いしていこうかなって☆」と、笑顔で私を待っていた……。
あんさん、ゆうひさんが引退したからヅカから足洗うんじゃなかったんか!(笑)

次は宙組の「銀英伝」に行ってしまいそうな気がする(汗)。

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コメント

銀英伝、いいですね!感想楽しみだし(*゚▽゚)
宝塚のhp見たけれど、キルヒアイスとロイエンタールが文句なしの美形で嬉しい。
オーベルシュタインも美形sweat01でびっくりしたけども。

こんにちは~☆
銀英伝、席を取ってしまいました。
とはいえ、東宝に来るのは先だし、さらに行くのは10月の下旬なんですが。

ラインハルトとオーベルシュタイン、キルヒが腐女子が喜びそうな雰囲気という評判を
聞きました・・・いったい男役で腐展開ってなんなんだ(汗)という感じもしますが・・・
まぁ、ヅカはお耽美でヨシ!と思います。
実際の男性が演じるとなると、耽美系はハードル高いですしね。

衣装や照明もゴージャスらしいので、またレポしますです。

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