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必要なのは、イマジネーションとデザイン(インド映画と原発と)

インドのSFアクション映画なんですが……なんというか、娯楽のツボを突かれる!!
「Robot」

昨晩は「インセプション」を見て、凝った映像に感動したのですが……。同じSFアクションと言うても、ここまで問答無用でベタに豪快にやられてしまうと、批評とかそういうものが成り立たない。正直、自分のイマジネーションの固定化が恥ずかしくなるほど。それにしてもインド映画の女優さんはどの人も美人じゃのぅ。音楽も微妙にズレているというか何というかだし。インド映画は面白すぎるので、日本でも字幕をつけてがんがんDVDを出してほしい気がする。

で、先日「これだ!」とひらめいたことを再録しとく(某所でもちょっとカキコしたら、改変コピーされて、一番言いたかった部分が飛んでしまったので)。

原発の何が良くないか。
原発のデザインは、ダサイ。古い。
この一言に尽きる。

見るからに昭和40年代的というか、重厚長大とか、鉄は国家なりとか、そういうデザイン感覚に充ち満ちている。戦艦大和だとか、キューポラのある町だとか、そういう高度成長期な感覚というか。
京浜工業地帯の工場見学ツアーは流行っているが、あれもひとつの「レトロスペクティブ感」に裏打ちされたものだ。あのテのデザインが現役でのさばるのは、もういいじゃないか、という気がする。
しかし、仕組み的に、あれをスタイリッシュにすることもできまい。お役所の小手先感いっぱいのショボい空色ペイントを施すのが関の山だ。

つか、「見た目かよ」と嗤うことなかれ。
大火復興の新都市・シカゴの高層ビル群が20世紀の幕開けを告げたように、新しいデザインこそが新しい時代を啓示する。逆に言えば、新しいデザインのない「新時代」などありえない。
人は見た目と言う向きも昨今あるが、それ以上に、デザインは思想を端的にあらわす。

ファッションも、インテリアも、家を建てるのも、ハコもの作るのも、都市計画も、「自分は、自分たちは、どのように生きていきたいか」を黙示するものだ。
ぱっと見て「こういう建造物がある場所なら住んでもいいなぁ」と思えるかどうか。
正直、原発は見た目もつまらなくて味気ないし、放射能を出そうが出すまいが、ご近所にあっても嬉しくはない。たとえ敷地内に公園を作ったとしても、ちょこざいな細工。だって建造物として美的じゃないから。

んで、個人的には洋上浮体による風力発電を推したい。何といってもデザインが、SFっぽくてカッコイイから。

ついでに浮体の水面下を魚礁に改造して、漁業基地にしてしまうといい。もちろん漁業権は、今回被災した漁業関係の人へ優先的に。石原慎太郎とかが「ヨットの邪魔だ」とか言いそうだが、なに、浮体を改造して、洋上不夜城カジノにでもしてやれば文句はないだろ。

'00年代のこの方ずーっと、流行も経済も停滞してた。復興復興といっても、代わり映えのしない日々を復興して、この先何十年も同じでいいのだろか? 自分たちが想わずに、「新しいデザイン」が生じてくるだろか?
それを改めて問い直さずに、あいつが悪いこいつが悪い式に矮小化して済ませては、今まで懸命に働いてもらっていた原発も安心して成仏することなどできないだろう。

もちろん、被災地の先もみえないのに、原発問題が片づかないのに、未来の話をしてても、「寝言ほざくな」てなもんだろう。
けれど、「次の時代」がみえないのに、がんばれがんばれ復興復興とか言ってても、力は出ない。
マイナスをゼロまでに戻すのは、並大抵の努力では不可能だ。プラスの夢を提示されてこそ、頑張れる気力も出てくる。
てか、「借金ぜんぶ返せゼロにしろ、がんばれがんばれ」と言われるのと、「借金ぜんぶ返してこんなことやあんなことやろうよ、がんばれがんばれ」と言われるのでは、がんばれる度合いも違うだろに。

未来へのデザイン、イメージする力を失ったときに、人は生きる力を失う。
マイナスへの想像力を失えば危機への備えを失い、プラスへの想像力を失えば閉塞と絶望に陥る。
日本がほんとーにヤバイのは、「夢を語る力」が完全に衰弱しちゃったときだと思うよ。

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