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アタリだったもの(「航路」「仁義なき戦い」)/大ハズレだったもの(「地球で最後の男」)

しかし暑ぅおますな。ガリガリ君の当たりくじではないけど、アタリだったもの、書いておこう。

コニー・ウィリスの「航路」、上下巻でぶあついのですが、あまりに面白く、がーっと読み通しました。
臨死体験モノの小説といってもトンデモ系ではございません。つーか、「トンネルが……」「光の道が……」「お花畑が……」「天使が……」てなイメージを、『死後生の存在確定!』とか短絡させるのは、どうにも違うであろ。むろん、死んでいく人や遺された人の慰めとして一概に否定するもんでもないし、なんでも「脳が脳が」と言い募る昨今の風潮も、なんか違う気もするけども。
しかし、90年代からのSFの女王ということで読みましたが、実に巧い。てか、“いわゆるSF”でなく、昔ながらに楽しい「おはなし」の名手ですな。昔のドタバタ・ラブコメ風にべタな人物造形を魅力的に活かす、キャラ立ての魅力ももちろん、あまりにも見事な伏線のレース細工には感動。視点がころころ変わる文体から、作品中のほんの些細な小道具までが、作品のためにみごとに活かされている。日本でいえば宮部みゆきみたいだとか評されていたが、宮部みゆきってここまで巧いの?(「火車」しか読んだことない)
ポップコーンを食べながら楽しめるドタバタ風の導入、ミステリ仕立ての中盤までの引き、途中の「え゛え゛ーっ!」てな大展開から、しみじみ感動的な終盤まで、じゅうぶん楽しませていただきました。損はさせない読後感。
短編集「最後のウィネベーゴ」に収められた、「スパイス・ポグロム」なども、ドタバタラブコメSFというか、とてもキュート。作者はきっと人間的にチャーミングな女性なのだとおもう。

さて映画のほう、アリエッティの評判もいまいちだし、とDVDをたのしむ。
連れがジャケだけで、「地球で最後の男」
という史上最低レベルの作品を借りてきて気力を喪失し(さいわい私は見ていない)、翌日に借りた「レディ・イン・ザ・ウォーター」……ナイト・シャマランの名を地に落とした迷作……に、「いまキミは引きが弱いんだ」と、私が選ぶことにしました。んで。
「仁義なき戦い」をえらびました。
いや~、名作だった。テンポ早い!カメライキイキ!役者がテカテカに脂光ってる!
バイオレンスで、コメディーで、せぇしゅんで、戦後ギラギラな映画でした。テンポ早いので、ぼーっと見てると抗争関係図がわからなくなります、注意。かの「はだしのゲン」をさらに理解するのにも役だった気が。
しかも、まだシリーズ最高傑作の名を争う「広島死闘編」や「代理戦争」も待っているかと思うと、ワクワク(役者の使い回しが多いようなので、間を空けて見ていく予定)。
暑い時期に暑苦しいもんを見てどうする……って感じですが、ちょっと元気が出ますぞ☆

ちなみに、「地球最後の男」(「地球最後の男」にあらず)、壮絶な駄作なようで。ネットでの評価もすごい。
原題「Dark Heaven」でひくと、米Amazonでは、☆1の良心的な人々と☆5を入れる回し者?のコメント煽りが見られます。「買うな!借りてもダメだ!」「なんでAmazonには☆0評価がないんだ!」「☆5を入れてる奴、気は確かか?」等々、見たこともないレベルのレビューが見られます。日Amazonでもスゲー評価なので、ぜひコメント欄を見てみてね☆

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