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けっこうよかった読書

さきおとついの夜かな、町田康の「告白」 をよんだ。図書館で予約を入れてて、何しろ分厚いからか、半年かけてようやく来た。
夜も更けて、さわりだけ読むべぇ、と開いたんだけどリズムがよくて、結局その夜のうちに三時間半でイッキ読了した。半年待って三時間半かよ。ま、それだけイイ感じに読めたのは望外のよろこびだった。さくさく読めるが、じっくりも読める本っつーのはいいやね。

むかしっからリズムある上方のねちこい文体が好きで(野坂昭如なんかも好きだったりして)、そのせいもあろうかともおもうが……、しかしあの内容の軽さと悲痛さと重さのあんまりさは、生理的リズムにクる河内コトバでなければ書けなかったと思う。文庫版の解説は石牟礼道子が書いているけど、踏まえたいい人選だよな。言ってることはこの話の良さを捉え切れてないとおもうけど。

町田康の文体は、パンク・ミュージシャンだからだろか、文章の意味は破調ながらノリは正統。街宣カーみたいな乱調をストレートなロッケンロール王道でがなりたてるのがパンクの手法だからか? このヒトの曲は一度もきいたことないので、私にとってこのヒトは文章家さんなんだが。
「くっすん大黒」なんかもキラと魅力はあったけどそれだけで、とはいえそれでも気になる存在で、何年もたち、評判のよいこの大作だったらどうかなぁ、と読んでみたら (・∀・)イイ! 。
こういうときって、たのしい話を読めた嬉しさと、作家が水脈を掘り当てた時を見届けた嬉しさと、自分の目の正しさが証明されたような嬉しさが重なって、実によい読書なことだよ。くほほ(パロかよw)。

話としては、妙なとこで妙な風に屈折してしまった男の一生を語るペーソスあふれる悲劇なのだけど、ばくち打ちがどうして良いとこでばくちを切り上げられないのかとか、思っていることをすらすらと言えて伝わるひとがいる(いない)感覚とか、なかなか読んでてふんふんと頷くことしきりだった。主題のほうは、なんつーか実存とかタマシイの問題につながっていって、実に重いんだけどね。
 生と死が 感応しあう 夏祭り ……「河内十人斬り」を聴いてみたくなってしまった。
しかし2005年の本なんだよな。世間から何年おくれてんねん。


※……単行本レビューを見て知る。なんと新聞連載時は畑中純が挿絵を描いてたんだとぉ~!?
なんでや、なんで絵を外すんやぁぁぁぁぁ!! 見たかった。つか、連載途中で「つづきは単行本で」となってたんだと? 畑中純の挿絵をフルに入れて出版しなおせや!どあほ!

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