読んだ本・借りた本

  • seiuchiの最近読んだ本

買い忘れないように

カレンダー

無料ブログはココログ

« 不景気とはいうけれど | トップページ | あいうえおを書け(できごと) »

熊蟄穴 ( くま あなにこもる )

こないだちらっと書いた、連れが天体データを提供した来年の日記帳、「ムーン・ダイアリー’09」「サン・ダイアリー’09」、連れに聞いたら 「献本でうちに1冊づつあるよ」と言われ、さっそく両方とも私物化。いや、たいした予定などありゃしないので使うより眺めるばかりなんですが。
ところが。
予想に反してサンダイアリーがめちゃ面白かった。連れがデータ提供した天体のアスペクトやら何やらより、七十二候が……キュートすぎる。
七十二候は二十四節気(立春とか大寒とかいうやつね)のサブカテゴリにあたるもの……って、俳句とかやってる人なら当然知ってるんだろうし、二十四節気くらいなら私も理解できたが、七十二候は初めて知った。
これは、かわいい。
たとえば昨日までは閉塞成冬(そらとじてふゆとなる)。んで今日12日からは熊蟄穴(くまあなにこもる)。ほかにも春には雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)とか、初夏には蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)とか、「あ~、自然のサイクルを眺めながら生きてる感じ~」と、読むだけでほほえましくなった。

読み書きする人の間で話題になってる本「日本語が亡びるとき」、図書館予約が一年半待ちコースで未読のため想像なのだが、「横の拡がり」として、英語という事実上の世界標準言語に圧迫されて、日本語が(日本の中でさえも?)方言化していく、ってな内容なんだろうか。
でもその日本語自体、「縦の流れ」のなかでムチャクチャに変貌してきた。
カタカナではなくひらがなを地にした表記になり、横書きの向きも変わり、旧仮名・旧漢字は廃止された。私も神田あたりで山積みの江戸時代の本なぞまるっきり読めやしない。ラジオやTVというメディアによる「標準語」化は進み、ネットや街角で新語が泡のように生まれては消える。もちろん、明治の太陽暦採用で季節と季語はズレにズレまくり、さらに最近は地球温暖化とやらで季節感もむちゃくちゃ。

それでも。
どんな言語にも「他の言語に訳せないことば」があって、それが生じた心根が変わらない限り、どんな表記になっても、どんなに変形しても、言語は生き続けるだろう。
言語は、話者や筆者を憑代にして生き続ける上位生命体、いわば天使や精霊なのだ。
天使たちの陣取り争いは、今までも続いてきたし、これからも続くだろう。
そして私は年経るごとに、日本語という天使が愛おしくなってきている。なんでだろうなぁ。

« 不景気とはいうけれど | トップページ | あいうえおを書け(できごと) »

だいすきなもの」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 熊蟄穴 ( くま あなにこもる ):

« 不景気とはいうけれど | トップページ | あいうえおを書け(できごと) »