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自己観察なぞ途中経過で (Good Times・Bad Times)

まだクスリのお世話にはなっているが、平穏さは取り戻しつつある昨今。
ナンギな思いをしている人、あるいは身近にナンギな思いをしている人がいる人、の何らかの参考になればと書いてみる。当然、すさまじい個人差はあるので、すべてを真に受けないでほしい。

「うつ」といっても、なりかけの頃は、花や自然の色彩が異常に目に沁みた。魂が足りないビタミンを摂取しようとするかのようで、道ばたの花の前で五分も十分もたたずんでいたものだった。アタマの足りないこどものように、ただただ自然物を見ていた。それで生命力を補充する感じ。そいでもって、時折に波が押し寄せてきて、感情がぐるぐるして出られなくなり、理由なく涙があふれたり、異常に否定的な思いで自己否定の極に墜ちたりする。

それを過ぎると、もう感情が動かなくなる。人工物はもちろん、自然でも何でも、そうだ。何をみても、何も動かない。「どこかに出かけて気分転換を……」とか人は気軽に言うものだが、「がんばれ自分」とか、そういうレベルではない。そういう「自分へのかけ声」も出なくなる。もう、なにも動けなくなってしまう。布団から出るのだって、ごはんを食べるのだって、やりたくないったらやりたくない。他人との感情の交渉が面倒になるので、ネットをみるのもウザイ。できることといったら、ぼーっとするか涙を流すか、眠り続けるかくらいになる。

そんな段階になって、睡眠障害とか食欲低下とか感情ぐるぐるが二ヶ月以上つづいたので、「もう致し方ない」と病院の世話になりはじめた。といっても、メンヘル板の人なぞを見ると、たいして重篤ではないと思わされるが。
処方はアモキサン(最初10mg、あとで20mg)、メイラックス(1mg)、レンドルミンD(0.25mg・睡眠薬)。すこし意欲は湧くが、湧いた意欲が自分を責めて、かえって自己嫌悪もキツくなってきてしまう。また、集中力が低下するので、ミスも止まらない。うつには何よりもまず、「まったりした環境」が大切なんだろう。昨今の「赦しあいのない環境」が、うつ増加につながっていると思うのだが、いかがなもんだろうか。

その次には病院を変え、処方を変えた。面接を受け続けたり、いよいよ就業となったので、うつより極度の緊張やパニック障害のほうに重点を置いた。そこで処方されたのが、パキシル(10mg)、ドグマチール(100mg)、メイラックス(2mg)。

いや~、パキシルは効いた。ともかく眠い。便秘もすごい。それより何より、空想や妄想の感情がまるで動かなくなって、生活で必要なことをこなしていくほうにしか頭が向かなくなる。
ちなみに私はアルコールはまったくダメな人だが、長期愛煙家だったことでわかるとおり、ドラッグへの慣れ&親和性は高いようで、わりと変化は敏感に感じるのだ。

個人的な体感でいうと、第三の目とかいう辺りか、あのあたりがまぁるく凹んでなくなった感じだ。連れに言わせると、「ミルク色の半透明な膜につつまれてるみたい」とのことで、それは自分でも自覚できた。ヘロインのような、ダウナー系の薬物ではないだろうか。
だから、逆に言えば、なにか起きてもまるでパニクらなくてすむ。すべて他人事のようだし、半睡のなかで起きているものごとのような感じ。しかし、それと同時に、意欲が湧くような作用も底上げされているので、「羊水に包まれた世界で一人でハイになってしゃべりまくる」躁転状態にもなっていた。
ちなみにこのクスリは薬価が高い。それにかなり副作用がキツいクスリらしいし、何といっても労働初日から生あくびを何十回となく連発しているんじゃ、さすがにマズイ。

てなことで、いまはパキシルをルボックス(75mg)に変えてもらって、おかげで元来の性格の、せっかち&アセアセ癖も出てきてる感じだけど、何とか生きのびてます。空想・妄想癖がまた復活してきているのは、元気という意味ではいいのだけど、非能率的な毎日という意味ではよいのかわるいのか。
うつは再発しうるので当分は通院は続けるだろうし、今後まったく無問題とはいえないけど……。

ということで、周囲にうつの人がいたら、ともかく、闇雲に励まさず、説教たれず、決意を求めず、ただただまったりと、隣にいてほしい時に居てやってください。

クスリはある程度、症状を改善することはできます。
だけんども、「自分が人を何かしら良導できる」なぞと思い上がった人間ごときにほいほい癒されるほど、人間は卑小ではないと思いますです。人間、分け合うことくらいしか、やれることないんでないの?

……しかしこの時期に読んだ、色川武大の「狂人日記」の壮絶な恐怖感は一生忘れないと思う。

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