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「冒険王・横尾忠則」展に行ってきた

今日は旧き強敵(とも)と一緒に、世田谷美術館でやってる「冒険王・横尾忠則」展に行ってきた。
用賀の駅から緑したたるプロムナードを、「道案内があちこちにあってわかりやすいね~」 「うわ、住宅展示場みたいなデカイ家ばっか!」 「倉庫でお花屋さん&アンティーク……オシャレすぎだぁ」 「ベンチが広い!浮浪者の寝邪魔用の手すりもない!」などとビンボくさい地元といちいち比較して、おのぼりさんモードを楽しみつつ散策。緑が生い茂り森林浴気分な砧公園を、気持ちよくあるいて、さて美術館へ。

今日は荒俣宏との対談もあるとのことだったが、12時半頃の到着でやはり対談チケットは完売。最初からムリとあきらめていたのでかまわない。ざこざこと見て回る。

この人の絵は、「この一点が好き!」というよりも、「何喰ったらこんな配色センスが生じるんだ……」ってな色遣いや、出所が知れないけど誰しもが感じるだろう独特なノスタルジーに、惹かれるものがある。でかいでかいキャンバスに縦横にかけめぐる、異様だけどビタッとハマってる鮮やかな色彩の奔流。

今回おもしろかったのは、グラフィック・デザイナー、イラストレーター時代の作品の大量展示。ざくっと奇抜で大胆な作品が実に細やかな神経に裏打ちされていることを見せつけられた。以前に「たけくまメモ」で存在を知って図書館で借りた「うろつき夜太」の原画があって、「おお」と感動。
また、夢をテーマにしたシリーズは、F6くらいの紙とアクリルと、F0くらいの小品を多々並べたものがあったが、どちらも狭い画面なのにふしぎな広がりがあって、「小さいサイズだから迫力ある絵が描けないんでないかな」などという自己弁護な詭弁を打ち砕かれた感じ。とほほ。

「赤い風景」のシリーズや、「Y字路」シリーズ、チャンバラや冒険活劇をモチーフにしたシリーズなど、魅力的な作品が多々あって、見応えは実にたっぷりだった。
しかし、「ではY字路シリーズの絵はがきをどれか一枚買って帰ろうか……」と思ったとたん、どれにも決められなかった。
おもうに、この人の絵は元形みたいなものを、それもアタマではなく手と目で扱っているから、ひとつのモチーフで無数のバリエーションが生まれ、そしてすべてが「途上の記録」として描かれることになるんではなかろうか。どの絵もすべて、ログの一部であって、ゴールではないというか。
そういえば、作品のひとつに 「人生にゴールはない」 と書き込まれていたっけな。
そしてY字路についてもこんな感じの言葉が(立ち読みウロ覚えなので意味が違ってても寛恕) “人生の岐路とかそういう意味は特にないんだ。だいたい僕の描くY字路はどっちにいっても闇じゃない。どっちかをえらぶようなもんじゃない。それにY字路の先にもまたY字路があって、またY字路があるんだろうし……。闇の中を進んでいって、自分の守護天使に出会って導かれてくような感じなんじゃない?”

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