読んだ本・借りた本

  • seiuchiの最近読んだ本

買い忘れないように

カレンダー

無料ブログはココログ

« また雪だー! | トップページ | ちょっとコワイ妄想 »

今度は何を食べようか?

この数か月、週末はほとんど必ず図書館に行っている……てか、オンラインで図書予約ができるせいで、つい常に上限いっぱいまで予約を入れまくってしまうためだ。週末にはいそいそと引き取りと返却に行く。
こないだ本屋で見かけて読みたくなった、川端康成のエッセイ集「一草一花」が来てたので、興味深く読んだ。
つか、講談社文芸文庫は、版組も読みやすく、美しい装丁もあって嫌いじゃない……というより、かなり好きな文庫なんだけど、文庫で軒並み千円オーバーはツライ。ちくま文庫とかも高いよなぁ。とはいえ、(自分にとって)良い本は何とか生き残ってほしい。こーゆー良心のジレンマに悩むマイナージャンル好きは少なくないのではあるまいか。
川端が岡本かの子をたかく評価していたのには頷いた。てか、岡本かの子の小説をもっと読んでみたい。マイケルジャクチョー(笑)(リンク先最下段の「登場人物」から右一番下をクリック!)のモデル小説「かの子繚乱」のせいで、「アンモラルな情念の女」みたいな人物像を持ってしまったが、実はそーゆーもんじゃなかった気がする。
また、川端の同時代人のうえ親交があったから当然なんだけど、横光利一、古賀春江らにふれたエッセイなどは、好きな作家&画家なので、うれしく興味深く読めた。好きな書き手が、これまた自分の好きな書き手について書いたものを読むのはたのしい。
ちなみに川端は、谷崎の「春琴抄」について、「名作」と褒めてるようでかなり致命的な部分でけなしている(……と私は読解した。当時は「文壇」というもんが支配してたせいで、遠回しでわけわからない物言いばかり跋扈していたようだ……親分支配と権威ばかりまかりとおる窮屈でイヤげな場所だったんだろうなぁ)のには、わらえた。
ちなみに講談社文芸文庫には、川端とも因縁浅からぬモダニズム作家龍胆寺 雄の作品もおさめられているけど、ぱらぱらとしか読んでない。当時の風俗小説としてのきらめきは感じたけど、むしろ文壇追放劇の内幕のほうが読んでて面白いだろうなぁってレベルではあった。

なんにせよ、大正~昭和の戦前の作家って好きだなぁ。いまの日本人作家って、世界の先進国どこでも受け入れられる同時代性、横への広がりは備えているけど、精神の流れっつーか縦の継承が希薄におもえてしまう。翻訳小説をよむときも、その作品を生んだ風土固有の感覚が面白く感じるほうなので、なんかもーちょっと「地酒」っぽい小説が読みたいですな。
いや、どんな地方もコンビニとファーストフードとでミニ東京化した今の日本で、そんな作品ができるんだかどうなんだか自体、微妙なんだけど。農産物も、創作物も、身体と風土からしか生まれようがないんだもん。んむ。

« また雪だー! | トップページ | ちょっとコワイ妄想 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17296/17941318

この記事へのトラックバック一覧です: 今度は何を食べようか?:

« また雪だー! | トップページ | ちょっとコワイ妄想 »