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空気の底 (宇宙の番外地)

晩ごはんのあとは、たいていは連れとよしなしごとを話す。ときには話は宇宙に飛ぶ。
エネルギーの話をしていたときだろーか。 「そうはいっても、人間が取り扱えるエネルギーなんて限られてるからねー。ジェット燃料とか、核分裂とか核融合とか、反物質による対消滅とか、いろいろ検討しても制御の問題とか寿命の問題とかで、いまんとこ、隣の恒星にも行きつけないんだよ?」 「うーむ」
想像を絶するよーな宇宙の規模にくらべると、人間のちいささに呆然とさせられる。
どうにも脱出することのできない、ブラックホールの底というか、空気の底に棲んでいるようなものか。

あらためて考えてみると、人類はエライ辺境地に居るのかもしれない。おーい、と喚んでも、どんなお隣さんにも届きゃしない。よしんば届いたとしても、会うことは叶わない。ま、辺境だとかお隣さんだとか以前に、この巨大な宇宙のどこにも他の生命体はいないかもしれない。
火星や月の写真を見るたびに思う、「宇宙は超・不毛なんだなー」と。少なくとも、あんなところで人間が生きていけそうもない。宇宙飛行士が月面を評して「絶対の荒野」と言ったとか聞いた気がする。40年どころか4日と居られない、苛酷にすぎる荒野だな。

しかし、それならそれで、人類はこの宇宙で孤独な存在でしかないってことで、仲良く平和に過ごしゃいいと思うのだけれど……。やはり、地球が無問題になると、「絶対的な孤独」と向き合って、あらためて「我々はどこから来たのか? 我々とは何者か? 我々はどこへ行くのか?」とか考えなきゃならなくなるから、それを避けたいんだろうか。

機能不全に陥った家族が、家族全体にかかわる根本的な問題からは目をそらし、誰か一人を悪者に仕立てて、家族の態を維持しているというのはよくあることだ。 「あのコがケンカ(戦争)好きだから折檻してやれ」とか「あいつが独善的だから家族が不幸なんだ」とかね。目先の不幸をボヤいていれば、そのうち時間切れになって「死に逃げ」できるからねぇ。人間の歴史も、そんなもんかもしらん。
しかし、それは火星の表面より不毛に過ぎる気がする。

ブログタイトルにこじつけて言えば、「この世は無明の魂の流刑地だ」という考えは神秘主義思想では珍しくないらしい。大宇宙の超僻地で飽きもせず数千年も戦争の歴史を繰り返してることを考えると、そう言われても仕方ない気はする。
だが、たとえば江戸時代の八丈島なんかは流刑地だったけど、気候は温暖だし食べ物はうまいし、初期は思想犯や政治犯が中心だったもんで島の文化も発展し、流人たちも暮らしやすかったとか読んだことがある。
宇宙の片隅にある、「湿って青カビが生えたお餅のような」惑星もまた、「流刑地とか言いつつ実質はオアシス」になったっていいと思うのだけど、どうだろう。宇宙で唯一の知的生命種が 『仲間殺ししかできない凄惨なバカ』 というのは、なんか悲喜劇すぎて、目も当てられないもん。

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