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物語は古い歴史をもつ

図書館でふと手にとったのでプラトンの「クリティアス」をさらっと読んだ。西洋ではよく引き合いに出されるアトランティスなる島国国家の話が出てくる本だ。
ギリシア哲学の本とかいうと難しげに思うのだが、いざ読んでみると、たのしいものだ。つーか、ソクラテスだのプラトンだのの本って、かならず上流階級のひまな連中(政治家とか弁舌家とかなので実際ヒマではないだろうが)が集ってくっちゃべる、つまり江戸時代の長屋漫談そのままなんだもん。ただ、話す内容が自然科学だの国家論だのというだけで。
アトランティスっつーのはやたら強大な島国で、服属を迫ってきたその覇権に、アテナイが全世界の注目のなか、雄々しく立ち向かった、というものらしい。で、戦いのさなかに大地震が起きてアトランティスは水没、ギリシア側も結構死んじゃって大変でした、という内容だった。これは一種の宇宙論本「ティマイオス」に記載。
……スティーブン・キング「アトランティスの心」などでロマンチックと思ってたが、けっこう困った帝国主義国家だったんだなぁと知って、やはり原典を見ないとと思った。
ま、アトランティスが存在したのは、プラトンの時代からさらに9000年前とかいうので、理想国家を論じるために捏造したお話なのではないかって気もするのだが。
で、一種の理想国家論「クリティアス」に戻ると、アトランティスは最初は賢人政治をやっていて、たいへんに繁栄していた(都市のようすが設定厨のように細々と書いてある)のが、だんだんと人心が堕落していき、繁栄&悪徳な国家になる。そこでその人民に報いを受けさせるべく、いよいよオリンポスの神々が集った……というところでいきなり、未完。がくーっときた。後世の散逸ではなく、明らかに中断されたのだという。
「こ、これじゃ一昔前の打ち切りマンガの終わり方だー!!」とウケてしまった。
「次週、乞うご期待!」な感じで未完というスタイルが、2500年前からあるという事実。ある意味、親しみを覚える。今後はもっと古い時代の戯曲なども読んでみようかと思った。

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