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「殺しの烙印」-アレな人のみ観るが良し

1967年6月15日に封切られた「殺しの烙印」を借りて観る。監督は鈴木清順。しかも、鈴木清順はこの映画で 「こんなワケのわからないもの作りやがって!!」 と当時の日活社長にクビを切られ、全共闘流行の世相もあってこの解雇問題がエラくモメたという、超いわくつきの作品。
ちなみに鈴木清順は前に「けんかえれじぃ」を観た時も、「よぅわからん……」という感想だったので、期待せずに観た。
………。

社長、あんた正しいよ。
「映画一本作るのに6000万かかるのに、みんな赤字ばっかりにしやがって!!」 とも叫んだそうだが、その血の涙がわかるよーな気がする……。
そもそも、“飯の炊ける匂いを嗅がないと勃たなくてパロマの炊飯釜かかえて恍惚とする殺し屋(宍戸錠!)” という設定で、もはや観客の半数が脱落するのではないだろうか。筋書きなぞ、観たあとに脚本を読んで、何とか理解できるかどうか、という世界。シュールな映像とかそういうレベルではない。「理解するより感じるんだ」というのは真実だろうが、それにしても凄まじい。真理アンヌのヌードが観たいとか言う人と、狂える '60年代末好きにしかオススメできない。
この制作メンツはのちにルパン三世のTVシリーズにかかわったが、確かにこの感覚はアニメでしか表現できないのでは? アクションシーンはカッコイイんだけど……、役者を火ダルマで100mくらい走らせようとか考えてて、主演の宍戸錠が「せいぜい17mくらいだよ! それから草むらに消化器やバケツを用意して!」と忠言したそうだし(笑)。

しかしダウナーな主題歌 「殺し屋の歌」 は妙に耳についてしまう。なんつーか、マジになっていいのか失笑していいのか、あまりにこの時代ならではの雰囲気をご一緒にどうぞ。歌は脚本の大和屋だったりする(本編にもダンディーな殺し屋として登場)。

♪男前の殺し屋は 香水の匂いがした~
     『でっかい指輪はめてるな』
     『安かねェんだ』
     『安心しろ。そいつには当てねえよ』 (銃声)
曲がったネクタイを気にして~ 死んだ……。

♪寝ぼけ顔の殺し屋は 寒そうに震えてた~
    『女を抱いてきたのか』
    『あたりきよ』
    『湯たんぽを抱きな』 (飛行機の音)(銃声)
熱い鉛を抱いて~ 死んだ……。

♪青い顔の殺し屋は、見覚えがあった~
    『誰だ?どっかで見た顔だな』
    『……』
    『やるか?』 (銃声)(ガラスが割れる音)
鏡の向こうに~ 砕けて……消えた……。

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