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ブラッドリー 「ファイヤーブランド」-またも罵倒系スマソ

睡眠サイクル調整中のため、何とか眠るまいと今日は本を何冊か読了。でもそれほど印象に残らなかったので、こないだ読了したマリオン・ジマー・ブラッドリーの「ファイヤーブランド」。ちょっと罵倒系で申し訳ない。

絶版なので簡単にあらすじを書くと、ギリシア神話に出てくるトロイア戦争の顛末を、トロイアの王女であり太陽神アポロンの巫女である予言者カサンドラ……ただしその真実の予言を誰も信じないという呪いをかけられた予言者……を主人公に、母権制から父権制に移行してゆく時代の物語として、大胆に翻案したおはなし。
この人の作品で有名な「アヴァロンの霧(こちらはアーサー王物語が元ネタ)」は未読だったので読もうかな~、と検索してこの作品の存在を知り、ギリシア神話のほうが慣れているので、こっちを読みました。元は一冊らしいですが分厚いので、日本では三分冊で出てます。

読後感としては、「カサンドラって、なんてイヤな女だ」っつー感じなんですけど(笑)。発表が60年代末だか70年代初頭だったかのせいもあろうけど、なんか一昔前のフェミ女って感じですね。フツーの主婦や奥さんが貶められすぎっつーか、そもそも “凡庸な人間” に対してかなり辛辣な見方する感じだよね。
その一方で、高貴の生まれで予知能力があってエライ美人で、戦士としての弓矢の腕もあって、あまたの男に言い寄られつつ氷の如くにはねつけ、魅惑的で優しい義兄といいように不倫して、しまいには他国の王に捕虜としてレイプされて子供ができたら、自分に忠実&誠実な男を(それも懇願されて)ダンナにして養育、そして男女平等に生きられる新世界を指向するヒロイン……ってな、どこの歴史ハーレクインロマンスですか、どんな悶々タカビー女の脳内妄想ですか、みたいなストーリーにどうやって共鳴すればいいのだらふか。これで古き女神がどうとか言われても、「いやー、すっこんでてください(笑)」って感じ。

ただし、ハーレクインロマンスだけあって(笑)話の展開はテンポがよく、原典をどのようにアレンジしたのか興味深いのもあって、バキバキ読めて面白いことは面白いです。自身が嫌いな「横柄な男」を裏返しにしたよーな「横柄なヒロイン」を気にせず読めて、「ほう、こう変えてきたか」とギリシア神話のアレンジの仕方やキャラ造型を楽しめる人にはオススメします。

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コメント

 「アヴァロンの霧」シリーズは好きでしたーっ!!
ランスロットがイケズでギネビアがむかついてアーサーがおばかで、モ、モーガンっっ(T-T)おろろん
でも、ファイヤーブランドは読んだはずだけど、最後の悲惨なシーンくらいしか覚えてません。てゆうかパリスとその彼女にムカついてたような気も。。。カサンドラってそんななんだっけ^^;
そのあとの白き手の巫女(忘れたー)だったかは一冊買っただけで読んでない。。。
 高校生のとき読んだコバルト文庫の海外ロマンチックSF傑作選「たんぽぽ娘」というアンソロジーにはいってた「風の人々」というブラッドリーの短編が好きで好きで大好きでー。でも、うっかり捨てたもんであれから何十年古本屋で探し続けています。

 サトクリフ、さかなさんもお好きだっていうしせいさんもそんなにほめてるんなら絶対おもしろいですよね。いつか読んでみたいな。
「闇の守り人」もさらにおもしろくなっているのですね。楽しみです。 

こんにちは~、サトりん様。
パリスとヘレネー、困ったもんですよね。しかしパリス唯一の見せ場のアキレウス射殺まで、カサンドラの功績にするブラッドリーって……。“チャラ男”を毛嫌いしてたんだなぁと思います。
「アヴァロンの霧」も近々読んでみますね。コバルト文庫の「たんぽぽ娘」も借りてみます。これ、Amazonだと5000円オーバーなのねん……。

「闇の女王にささげる歌」、「闇の守り人」と並べると闇系が二冊ですね(汗)。でも、どちらも骨太な物語なのでオススメ。「女王」の妹王女、テラ萌えす。


 ご、5000円オーバーですと~っっ?!思わずamazonチェックしてしまいました^^;同じシリーズの「魔女も恋をする」は持ってるんだけどな~と思ったら800円だった。うーん、やっぱり表題作の「たんぽぽ娘」って有名(?)ですもんね。ハッピーエンドでよいです。
 ヘレネーといえば山岸凉子さまの「黒のヘレネー」のも、やな女でしたね。アヴァロンもギネビアがそんな感じか??

 「闇の女王…」俄然読みたくなってきました!

人気がある単行本なんだから、さっさと復刊してほしいですよねぇ。復刊ドットコムでも票が集まってました。
最近、本はすぐ絶版になるから「見かけたら買っとけ」状態ですな。くだらない系の本だと図書館には入らないので、手元にはくだらない系の本ばかり残る事実 _| ̄|○

「黒のヘレネー」、“このアマー!!”って感じでしたね。山岸先生、困ったもんだ系美女のテーマもお好きみたいですね。
大昔に山岸先生のアシさんをやっていた方のお話では、「グラマラスな女性を描くけど(「スピンクス」みたいな)、ご本人はとっても小柄で華奢な人だったよー」とか。

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