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超オモシロイ「笛吹童子」

こないだ久々に本を読んだ。「笛吹童子」。
北村寿夫の原作を、橋本治がこども向きに書き直したもの。書き直しモノでも、手練れの日本語遣いだから(原作を損なうとか子供だまし系になるとかは)心配いらんわ、と思って読んでみた。

おもしろかった。
ついザクザクと読み進めて、夜更かししてしまいました。

ドラマや人形劇になったそうだが、とーぜん知らない。主題歌はかろうじて知ってる。だが、これほど萌え萌えキャラ続出の、気高くうるわしい物語だったとわ!!!!!
さすがな仕上がりだが、しかし中盤、びみょーにズレがあると感じた。後書きを見るとやはり、枚数の問題で、面白いエピソードやキャラを割愛せざるをえなかったとのこと。これはもともと、延々とワクワクと、たのしみながら読むべきものなのだろう。ああ、原作まで読みたくなってきた。
こまったことに、これは「新諸国物語」というシリーズのひとつなのだったりする。日本を舞台に延々と繰り広げられる、白鳥党とされこうべ党のたたかいを下敷きにしたものだそうで、ほかには「紅孔雀」なんかもあるよ。
マンガ「荒野の少年イサム」(原作は「少年ケニア」の山川惣治)とか、このあたりの児童向け話って、今でいう児童文学とライトノベルの中間くらいに考えればいいのだろうか。一見甘ちゃんに見えるが、実はそう甘くない。気高いぜ、昔の日本人。
それと今のラノベ系は主人公が直面する逆境は「内面的な苦しみ」が多いんではないかと思うが、ここらの時代の逆境はもろに「生きていく苦難」って感じだ。戦争の記憶っつーか、子供たちが見てただろう「大変さ」の内容がしのばれることだよ。

ちなみにこの「痛快 世界の冒険文学」しりーず、「モヒカン族の最後」を花村萬月が書いてたり、「ロビンソン・クルーソー」を伊集院静が書いてたり、その他、宗田理、眉村卓、立松和平、大沢在昌、藤本ひとみ、田中芳樹、逢坂剛、菊地秀行とか、なんか強烈なラインナップ。原作シリーズの縦糸だけでなく、この全集の横糸もまた、面白そうだ。ううむ。

4/30追記。このあと「笛吹童子」の原作本を借りて読んだけど、いまいちでした……。橋本版のほうが読みやすく、無類の心理描写がすぐれていて、やっぱ面白い。

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