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美の世界行脚-「Ashes and Snow」展

上野を離れ、お台場に向かって、お目当ての「Ashes and Snow」展へ。さかなさんに改めて感謝。

たてもの自体はコンテナを積んで組み合わせたもので、坂茂(ばんしげる)なる建築界で有名なヒトの作品。遠目にも趣きがあるものだったが、内部に入ると 「うわぁ」 という感じに美しい。天井が高い部分で17mとかで、骨組みでつくられた三角形が天井近くにつらなる回廊のような構成。とてもシンプルな大聖堂のようだ。
サイトを見ても驚異的に美しい写真が並ぶのがわかろうが、これらがデジタル修正や合成ではないあたりが実に恐れ入る。
しかし、この作品の真に美しいところは映像だ。バレエのような見事な動きはもちろん、すべてのコマがエロティックで曲線的で、しかも構図が極端に洗練されている。人間の肢体のうつくしさ、動物のうつくしさ、自然の風景のうつくしさ。
なんというか、こういう作品はどうしても「白人が異文化に感じるエキゾティズム」を感じざるをえないのだが、それが極端に美しいので批判のしようがない。カナダ生まれの作者らしいが、フランス的だ。フランス語圏なのかな。姓から考えるにやはりフランス系かもしれない。
フランス人の描くエキゾティズムは極端に美しい。官能的で甘くけだるく、しかも知的で醒めている。あの人々の追憶は世界一美しいのではないかと思うくらいだ。で、また、美に関する感覚が優れているから、自然ドキュメンタリー映画とかはフランスものが多いのではないかと思う。自然の美、人体の美は、数学的でもあるし……。
ここでまたダヴィンチを思う。世界とは何だろう?美しいとは何だ?

ということで、美しいものを堪能して、ショップに行くと……。いや、アートだと当然だと思うけど……高すぎて何ひとつ買えません(笑)。絵ハガキとかそーゆーショボイおみやげ系はなし、ミニ写真集は4200円から。DVD6800円は内容的に考えて適価と思うけど。ゴツイ外人のおっさんが「今日は写真集を買ったら、DVDとミニ写真集をつけます!日曜だけのサービスね!」と叫んでいたが、写真集16800円だしなぁ(笑)。
とはいえ、美的感覚涵養のために自己投資を惜しまない人には良いと思う。また展示作品数は少ないので(60分を超える映像作品はあるんだけど)、ゆったり、ゆったりと時間を過ごせる人におすすめ。

ちなみにこの作品世界を構成するひとつに小説もあって、紙質から手触りから中身まで上等でした。最初の10ページほど読んで、かなり魅惑的と知れたので、欲しくならないように本を閉じて帰りました。ううむ。

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コメント

「Ashes and Snow」展の
サイトにとんでみました。

 これ、ほんと素敵ですねぇ。

 

>るーんさん
ですよね。ホントに美しいです。
さまざまな曲線美に、マン・レイの写真を思い起こしたりして。
華やかな色彩や動きを求める子供や大人にはちょっとキビシイかもですが、どうぶつ好きにもアート好きにもオススメな展覧会です。
GWに、お台場行楽のついでにでも。

せいさん

さっそく行ってくださり、感謝! ありがとうございます。
ハコから写真、映像、音楽、小説すべてがashes and snow というおおきなコラボです。そうそう、グレゴリーさんはフランス系カナダ人です。トロント生まれ。初期の活動はパリでされていたとか。

>さかなさん
こちらこそ多謝。命の洗濯になりました。様々なジャンルにまたがるコラボですね。音楽に関しては、音響効果の関係か今ひとつよくわからず。映画の途中、夕立ちが降ってきたのですが、「効果音?雨?」と私のみならず周囲の人も首をかしげていました。言い換えれば、それだけ自然と溶け合った音世界とも言えます。
アーチストさんはやはりフランス系の人ですか。作品のどれもが洗練の極みなのに自然この上ないあたり、実に不可思議な世界です。

 へー、とか思って私もサイト見ました。うわわわ、ほんっとうに美しかったでした^^;語彙がなくて美しいとしか言えないけど美しい。よいもの見させていただきました、ありがとう! 

>サトりん
美しいでっしゃろ!? 私は特に映像が好きだったりします。美しい人間と美しい動物が世にも美しい動きを見せる、あの感じは「美しい」としか言いようがないですよね。うん。

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