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コワすぎる「失踪日記」

旧き強敵に借りて、吾妻ひでおの「失踪日記」をようやく読む。読むのがコワイなぁと思っていたが、読んでみたらやっぱりコワかった。あぢまの描くまんが世界も相当シュールだが、現実以上にシュールな世界なんてないのだなぁと痛感させられてしまう。人間皆妖怪。三界の狂人は狂せることを知らず 四生の盲者は盲なることを識らず。自分も狂人の一人ではあるが、あまりの狂いエネルギーに圧倒されてしまう。
全編を覆ってる「なにかすべてがオカシイ」感じと、「とはいえ自分は平常を保ててる」自意識のミスマッチが、“シュール”のゆえんなのだな、と改めて納得。もちろん描くには重たすぎる悲惨や凄惨(=自意識が一定の距離を保てなくなって“修羅場の最中”に突入するレベル)は抜いてあるのだけど、けっこーヤバイ感じが漂っていて、すごい。大昔にみすず書房で分裂病の人の手記を読んだ時の手触りに似ている(そして実際、社会の底辺層ではそーゆーヤバい感じが瀰漫してる)。経験として壮絶ということもさりながら、“ある精神の軌跡の記録”として凄い本だな、ということでひとつ。

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