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真摯であれ

で、幸福感に満ちた天気の一日だったにもかかわらず行楽がチョー空振りだったというふしあわせを癒すべく、映画を借りてきて見た。「ホテル・ルワンダ」「RIZE」
「ホテル・ルワンダ」はネットを通して有名なので、皆さんご覧になられているかと。なので多くは語りませんが、ほんとーに絶望的な状況のなかで主人公が妻に言う、「いざとなったら子供たちを連れて飛び降りてくれ(死んでほしい)」 は悲痛に過ぎますた。残虐ななぶり殺しに遭うよりはまだマシ、という文脈ゆえのコトバですが、誠実で良心的な人間が最愛の人間にそう言わねばならぬ状況に追いやる、戦争のムゴさが改めて心に迫ったなぁ。
「RIZE」は、ロサンゼルスのゲットー地区でクラウン(道化)をやりつつダンスに打ち込む若者たちを追ったドキュメント。“サクセスストーリーを夢見るビンボーな若者”というのはダンス映画の定番なのですが、ちょっとディープさがワケが違う。殺人と強盗と貧困しかない街で、太陽のように輝く若い生命の熱いこと熱いこと。
「本当に同じ人類なのかー!」と言いたくなるような肉体の妙技や、熱く盛り上がるダンスバトルなんかも見応えがあるのですが、ダンスする若者だけでなくその家族などのインタビューなどを丹念に重ねているので、彼・彼女たちの生、歓びや絶望や悲しみや希望がリアルに伝わってくる感じなのですよ。そういう背景をしっかり描いた上でのダンスなので、より光を放ちます。
日本風な風土のなかで「ダンス」なんぞと聞くと “イケてる外見の若者だけがやっていいような、自分には無縁の何か”、という見方をしてしまうもんですが、ダンスが自己表現であり、その人の生命の輝きを見せるアートなんだ、とスゲー感動的に納得させられますぜ。映像(特に色彩)の美しさも格別なので、「どーせチャラい映画だろ」と勘違いせずに、ぜひ見て欲しい。

それにしても。どこのどんな土地であれ、どういう人種でどういう年齢でどういう立場であれ、わずかでも人々の憎しみをやわらげようとし、よりよい明日を次世代に渡そうとする、そういう真摯な人々は居るものなのだなぁ、と思わされた。こうした極限状態に自分が立たされることはないだろうが(あったら発狂してエンドだな)、毎日のささやかな場面で、ちょっとでもこうした人々の心根を見習っていきたいものです。

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