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徒歩三分のアート(もしくは浮世地獄風呂)

さて。
この平成の御代、多くの人は銭湯などに接点はあるまい。だがゲットー住まいの私には度々ある。
よく誤解されるが、熱い風呂が好きなのは江戸っ子で、ハマっ子は別に熱風呂は好きではないようだ。だが、徒歩三分のところにある銭湯は、ぐらぐらしている。壊れた温度計は常にオーバー50℃を指しているが、そりゃ壊れているからであって、マジに50℃を超えているわけではない。だが、ぐらぐらに沸かした上に保健所の指導か塩素たっぷりの風呂は、入ると躰をやられる感じのデンジャラス経験。ちょっぴりオーバー50℃を信じそうになる。
さらに何しろゲットーなので、いわゆる 『絵人間』 には事欠かない。入墨の人お断りといったら翌日には潰れているだろうとのこと。しかし、もはや高齢者ばかりなので、せっかくの倶利伽藍紋紋も、軒並みちりめん加工状態。とはいえ、元とび職とかなので、気性はバリバリ、身体は頑健。おまけにマニラだのバンコクだのに若いヨメだのコレだのが居たりとか。連れなどは、顔見知りになった爺さんに IP電話用のPC導入(国際電話が安いから)を相談されたとか(これはかなり前の話なので、時代に先んじてた感が)。自分らよりはるかに国際派だ。……始末に負えぬジジィたちだよね。

ということで、いまさらこの銭湯でビザールな人物を見かけても、特に動転したり感銘を受けたりはしないはずの自分。だが、つい先日、トリップしそうな超常経験をした。どこにトリップしたかというと中世・鎌倉時代。
どうみても運慶作って感じの不動明王2体が、目の前で浴槽に浸かっててみろ。動じずにいられるか。
揃いのパンチパーマでキメた、不動明王ライクなおばはん2人が……しかも、両方ともが、全盛期のハンセンより太い二の腕にプリミティブ柄な刺青入れて……阿だか吽だか知らないが、熱さをこらえる凄絶な面相で、どっぷりと浴槽に浸かっているのだ。
こまどり姉妹、リリーズ、リンリンランラン、ザ・ピーナッツ。
いや、違う。すべて違う。ぜったいに不動明王ズ。
アメリカン・アウトロー風な二の腕タトゥーにも負けない、蒙古人の平たい顔、奈良の大仏をダイレクトに想起させる粒々パンチパーマ。……すべてを再検討し熟考したうえで下した結論なので、間違いない。そして、あとのことはよく覚えていない。いつその二人が出て行ったのかも、自分がいつ頃、風呂から帰ってきたのかも。

もしかしたらあれは新手のパフォーマンスであったのかもしれない、とさえ、今は思う。その場では、度を失わないように取り繕うのが、私にできる精一杯だったけれど。ともかく、スゴかった。スゴイものを見たな、と得した気分にさえなる。

しかし……銭湯やらスパやらに出かけた時に、動転することが多い気がするなぁ。浮世風呂には三千世界の業が集うのかしらん。

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