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夏の幕開けスパーク・その2 美術館 Part II

ルーヴル展を堪能したあと、午後から「伊藤若沖と江戸の絵画」展も見る。日本画にはそれほど惹かれないほうだし、エライ混みようなので “サクサクと見て回るか……”、と思っていたが、これが意外と面白い。
何といっても、ガラスケースなし&光の具合を変えながらの展示は、この展覧会のハイライト。このコレクションの持ち主、ブライス氏の提案によるものらしいが……。今まで日本画の見方を知らなかった!と痛感する。
金箔・銀箔が、夕暮れ色の光に照らされて浄土を現出し、柔らかな仄暗さの中で鳥がまるで生きているように飛び立つ。くねくねと曲げられた屏風に沿って、平安貴族の御殿の長い廊下を目でたどりあるく楽しさ。
西洋画が影を重ねていくのに対して、日本画は(薄暗い部屋の中で見るのを前提に)光やハイライトを足して奥行き表現をしたようにも思える。
光と影の魔術のなかで、不思議な遠近感が生まれ、ひとつの絵がまったく別の顔を見せる。
なんという職人ダマシイ!江戸の画家はまさにアルチザンの鑑であったことだよ。なまなかなアートとやらでは、職人の本気シゴトには勝てない。なんか、ああまで見事なシゴトを見ると、近代日本画が急につまらないものに思えてきてしまった。
若沖好きの母親に図録を買って帰り、病院に寄ってレポートしたのだが、平板な写真をいくら見せてもあの美しさは伝わらないとわかっているので、歯がゆい歯がゆい。
ご用とお急ぎのない方はぜひご覧になることを勧めたい展覧会だった。ただ、のんびり行くと、化粧品の匂いぷんぷん&ヒールの音がやかましい大量のおばはん連中に巻き込まれて死ぬ思いをする。ので、蓮の花でも見に行くつもりで、早めにお出かけしたほうがよいかと。

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