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面白かった本

今日はお絵かきでモデル。んで、半分まで読んでた「アラビアの夜の種族」、あまりに面白くてガンガン読み進め、あと少しになってしまったので、結局は持ち帰って読了してしまった。
きらびやかな文体フェチな私としては超の上に超がつく満足ですた。いや、もちろん構成も凝りに凝りまくっていて、素晴らしいです。リファレンスや実用書ではない 「ただの小説」 に三千円近く払うのは、ぐっ、と詰まるかもしれませんが、こーゆー本を文庫で持つのは間違い。てか、金箔押しとかの豪華装幀のほうがふさわしいかと。
場面転換の間隔がだんだん詰まっていく(物語のスピードを上げていく技法のひとつとして意識的に使っていますな)感じは、まるで(体節がどんどん詰まっていく)オウム貝の中を辿っているような、不可思議な快感。文章の韻の踏み方やらリフレインやら、装飾感いっぱいの当て字やら、目でも耳でもご馳走感いっぱい。「身を滅ぼすほど面白い物語」という大変な設定を裏切らずに書きこなす気合いと根性と技量と愛には感動。
唯一お願いしたいことは、カラダを鍛えることですかな。ドノソが「夜のみだらな鳥」で描いた、畸形の彫像の庭園や邪悪な老婆たちの噴き上げるような迫力に比べたら、痴呆の街の描写とかは上滑りに思えた……つか、イメージ的にボッスとかブリューゲルな色合いがあって、作者も心の目の中で「“アラビアの”痴呆たちの光景」として捉え切れていなかったのではないかと思えるし、それはそれで想像の至らなさを「肚の力」で押し切ればいいのだが、そこは足りない感じだったので。あの華麗な文章がふと薄っぺらく見える瞬間が訪れると、読んでるほうは何とも切なく悲しいので、作者様にはぜひカラダを(ハラを)鍛えてほしい。
あ、ゲームを想わせる点については、そもそも「ものがたり」だから構いません。厨房が書きそうな、ハデで美形で人外なキャラばっか出ちゃっても、舞台設定的に許され。まぁ、「異能」「異形」ばかりを乱発する作家はトホホですがね(笑)。
うん、元は取れた!! よかったー!

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