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人を任命するのは土地

今日は「中年ヨガの集い」の後遺症で、全身イタタ状態。なんというカラダのなまりかた。
それでも、連れが武道具屋に用があるとのことで、先週の散歩で見つけた武道具屋にテクテクと向かう。途中、赤門のところを覗くと、先週の猫が先週と全く同じところで全く同じポーズ。お気に入りだな?
武道具屋の用は十五分で済み、もうすることがない。「映画でも見てみないか」ということで、みなとみらいまで歩くが、目当ての「チャーリーとチョコレート工場」は次回席は完売。疲労が増してきたので、もう帰ろうということに。

んで。世話になった猫の写真を……と、うちの近所の道を通ってみる。とっぷりと暮れた集会場に行くと、多々いる。連れがデジカメを構えるが、暗いし、フラッシュ焚くと目が光って映るし、猫びびるし、よろしくない。
そこで、ふと気付く。いつも猫がたむろっているアパートの門のところに、おっさんが仁王立ちになっている。光を背後にしているので顔は見えないが、凶暴気な感じが漂っている。そのおっさんの前を通りすぎたとこで恩猫に似た猫らを見かけ、連れともどもしゃがみこみ、デジカメを構える。その時、ふと脳裡に「理解」が通り過ぎる。
「おい」
コワそうな声をかけられ、振り向く。くだんのおっさんである。
「あんたら、そこで何してんだ」 「え……猫撮ってるんだけど」 という連れの声につけ加えて、できるだけ愛想よく言う。「猫を撮ってるんですよ~。ここらの猫はとてもカワイイし、たくさん居るしね~。」
ちとおっさんの声がほころぶ。「もっと居るぞ。もう少し経つと、もっと来るんだ」 「わ~スゴイですねぇ」 「ん、俺が面倒みてるんだ。十匹以上は居るかな」 「それはそれは。これからもよろしくお願いします」 「ん、これからも面倒みるさ……かわいそうだからな」
最後にはゲットー者的な情け深さをにじませた、コワそげなおっさんシルエットに会釈して場を立ち去る。
(このヒト、猫の番人だ)という直感的理解は間違っていなかったわけで。

ヒトは自然に喰われる。言い替えれば環境に喰われる。つーか、いきものは環境と相互契約を結ぶことで命をつなぐ。土地が特定のいきものを呼び寄せたり、特定の部族(トライブ)を呼び寄せる。それが「xxっ子気質」とか言われたりもする。
んで、その中で人間は地域社会を作り、ロールプレイするわけだ。土地が任命するのは「町の顔役」やら「町のお騒がせ者」とかいったものだけではない。「元気な若夫婦」やら「昼間からブラブラしてる若者」やら「口うるさいご隠居」やら、いろんな属性を負い負わされる。ふだんは誰もそんな「ロールプレイ」を気にしたりはしない。だが、たまーにそういうシクミを直感的に知る時もある。
……ヒトはほとんど、個人の抱えてるものに「憑かれて」行動したり話したりする。だが、個人とは別の「土地の意識」みたいなものに「憑かれて」るヒトと話すと、ヒトと話しているというより、それこそ精霊か機械と対面しているような感じを覚える。とはいえ、決して悪い感じではない。不思議な感じはするけど。ちょっとだけ土地とつながったよーな気がする一瞬だった。

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