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2005年9月

目が~

目の酷使をしすぎたのか、目がとても痛いです。いや、目薬をさすとかいうレベルじゃなくて、眼球が腫れてんじゃねーの?みたいな。でも、しばし書いてないので書く。……イラレの学習どころじゃない状態。

今日は連れのたんじょうび。「今日が前夜祭のビール祭り(オクトーバーフェスト)に一緒に行くかね」と言うと、「それより蕎麦」のリクエストが来たので、以前に食べそびれた蕎麦屋へ。かきあげ天せいろなるものを頼んだ。ちいさなかきあげがついてきたのだが、このかきあげが爆裂的に芝エビだらけ。口の中がプリプリ。さらに、だしが利いたおつゆがとてもおいしい。肝心のそばは、そばの味にニブイ私なので何ともいえないが、連れが「ん、まっとうに打った、あたりまえの蕎麦」と誉めていた。外食であたりまえの味に出会うのはムズカシイことだからねぇ。
帰りにちらりとビール祭りに寄ったが、むしろ豪華客船の出航を見たほうが印象深い。夜の海の上を巨大なシャンデリアのような船体が去っていく光景は、何度みても心動かされてしまう美しさ。

あしたは、掃除しよう。片づけしよう。なにせ、もう十月なのだから。

忙しさは身構えると来ない

ということで、ごろりごろりの三連休。だめな人になっていました。だめだけどしあわせ。
昨日と今日は、「Ray」と「Lovers」を見ました。どっちも盲人が出ていた(後者は偽なんだけど)。「Lovers」は「いい男は圧倒的にトクだよな」といった身もフタもない話でした。「Ray」はレイ・チャールズの伝記映画なんですが、「アンチェイン・マイ・ハート」や「ヒット・ザ・ロード・ジャック(旅立てジャック)」などのナンバーを愛する私には嬉しい映画でしたし、そーでない人も一度くらいは耳にしてる有名曲がたくさん入ってます(エリー・マイ・ラブは入ってないぞぃ(笑))ので、見てみてはいかがかと。

あと、今日はイーゼルが来ますた。がんばってがしゃがしゃ組み立てますた。……場所あけるために、部屋を整理しなければ。せまいよせまいよ(涙)。スケッチブックとか鉛筆とか揃えるのは来月になりそーです。ヤフオクでまたモノを売っ払わなければ。面倒だけど、捨てるのも気がひけるからなぁ。

それと。
すっかり秋になりましたな。夕方に窓をあけたら、あまりに空気の色がいい感じだったので、連れと散歩に出ました。徒歩10分圏内なんだけど通るのは小学生以来かというような裏道小径を伝い歩いてみました。記憶の中のスケールの三分の一くらいになっていてビビりました。昔あるいてたのは小学校高学年くらいだったから、身長差もさることながら……時間感覚が変わり、空間感覚も変わったのでしょう。万物は流転する。うん。

ラストはまるで阿弥陀来迎

今日はA&Vフェスタから帰ってきてから、おともだちに勧められた「茶の味」という映画をみた。我執院達也と聞いてもわからなかったが、ネットで調べて若人あきらの現芸名だと知る。ジェネレーションギャップ _| ̄|○。 聞いてはいたが確かに人気ソフトで、昨日みた時は全部貸し出し中だったが今日ちょうど戻ってきていた。
見ての感想→しみじみする、いい映画だった。連れは途中すこし寝てたが。ただ、映画評論をいくつか拾い読みしてみたら自分とは全然観点違うみたいなので、ほんのすこし書いとくね。以下、ネタバレ注意。

・正統的日本映画! 小津安二郎なぞの描いてた日本人の感性、ひいては日本仏教(つまり神仏混淆した)的な世界が背景に大きく横たわっている。それこそ涅槃仏みたいに、おおらかに、ゆったりと。
この監督の他の作品は見たことはないが、きっと世界を意識して作ったフィルムなんだろう。
・「シュール」とか「ヘンさ」がチープだと批判している評論を多々みかけたが……シュールや異端を問題なく包むのが日本的感性。だからシュールな出来事やヘンな人はバンバン出てくるが、彼らが大問題を引き起こしたり非難に晒されたりはしない。※「ヘン」が非難と賞賛に同時に晒されるのは「山よ」のシーンだけど、「都会」での出来事。
さらにいえば「ヘン映画」と強調してるのは、興行向けの考慮と現代のフィルムとしての工夫かと。あれでシュールな演出なし・モノクロフィルム撮りだったら、昭和のフィルムでしょ? (言い替えればそれくらい「直球」投げてる)
・オジィがとーとつに音叉を鳴らしてるのは、単に奇をてらった「イッちゃってる」演出じゃない。誦経の時におりんを鳴らす、あれの暗喩。
・名曲「やまよ」→お経っつーか、ゴスペル。賛美歌。(山は、常世(とこよ=地上を去った者が住む幸福な世界)があると古代人が想定した場所のひとつ)。いい曲だ。CD欲しくなった。ほかの謎の名曲群も楽しくてよろし。

……ということで、見て損はなかった。ムツカシク考えずに楽しく見るほうが早い。二時間オーバーの長尺なので、お茶でも飲みつつ淡々と見てね。心なごみたい人は、ぜひ。

キリギリスのように多忙・金曜日

さて。今朝は宅急便で叩き起こされた。bk1からFSSの設定本が届いた。オタと言われてもいい。あの異様で独特なデザインセンスが好き~。自分が、絵でも何でもネチネチ積み上げていくほうなので、アールデコ系のすぱっとした曲線にはムチャクチャ弱い。コロコロ変わり続ける設定とか増殖する年表やらはどうでもいいが……それでも、20年以上かけてひとつの妄想を創りつづけている力はスゴイ。何を創造するにも、妄想力ほど大切なものはないと思う。
それで目がさめて、連れと一緒にA&Vフェスタにでかける。
音の世界というのもシュミである以上、相当あやしい 「いわゆるオカルト」な話がまことしやかに言われているそうで。連れが「トンデモなところが必ず一社はあるはず」と言っていたが、ピュアオーディオのブースで不可思議なスピーカーを発見。しかもデモもやらずに内輪で話してるし。やる気なさ満開。そこで「デモおねがいします」と言い、持参のCDをかけてもらう。ここの2番(有名な曲らしいし聴けばわかる)。この憂愁を含んだ甘いワルツを流した。無指向性スピーカーなので、音がふわぁーとフロアに拡がる。と、どーっと人が寄ってきた。やはり社交界で使われてただけあるな>ワルツ。 見た目はアレかもしらんが、イージーリスニングに使いたい感じの、ふしぎな拡がりを持ったスピーカーだった。現代アートを飾ってあるよーなとこに置いたら、見た目だって全然おっけー。
ほかに、モンキー・パンチ氏のトークセッション。ホームシアターについて語るものだったが、あれだけ当たった作品の原作者なら当然だけど……何千万つっこんでるんだろうか…… _| ̄|○ 。でも百万円単位の機器を「聴かなくても買っちゃう」 お大尽な話を聞かされてもイヤげな感じがしなかったのは人徳か年の功か。その場書き下ろしの色紙プレゼントはクジ運の弱さゆえ当たらなかったが、別世界をかいまみた感じで楽しいトークであった。
でも結局のところ、いろいろなスピーカーを聴いてみても、連れ自作のスピーカーの音は結構よいものだ、とわかったのが一番の収穫かもしれない。ま、ホントの良さを活かすほどの音量で鳴らすことは絶対不可能だけど、何にせよ手持ちのものを愛せるに越したことはない。「うちのごはんはおいしい」と思うことがたいせつ(笑)。

キリギリスのように多忙・木曜日

まだ風邪気味だったが、また当分バタフライの練習がなくなるのと、半期のシメなので、水泳教室に頑張って出た。
泳ぎのほうは……、むしろ教わるにつれ泳げなくなってしまった感が(汗)。うねうねすることに関しては意外と自信がついたが、なんだか本筋と違う。
それはそれとして、初心者コースにはふたり担当コーチがいて、前にも書いた骨格のカコイイ!コヨーテの子供みたいなにーちゃん(←顔の造りは精悍なのに人が良くて微妙なボケ味が滲んでいる。のでコヨーテではなく、コヨーテの子供。)と、ヤブイヌとたぬきを足して二で割ったような一児の父コーチ(でも教え方は上手で大変たよりにしていた)なのだが、後者のヤブイヌコーチが10月からは担当を外れて管理に廻るとのこと。
なので半期のシメを兼ねて、生徒たちが2コースに分かれ、ビート板もってのバタ足リレーを。誰も満足に泳げないどころか「今日から参加すますた」みたいな人も交えてだったのだが、たのしいものであった。
ちょくちょくサボリつつも、週に一回で一年以上かよっていて、まぁ最近は何となく、よい。年代もそれぞれ違うので、そう仲良くなることもないし、名前しか知らなかったりする。それでも、練習の日に顔を合わせると、ぱかっとスイカを割ったよーにわらいあえる人たちもできた。もともと滅多に深づきあいはしないタチなので、それ以上は望まないが、そーゆー無条件にわらいあえる感性を持っている人が、この世に居る、しかも意外とけっこうたくさん居る、ということを確認できるだけでも、ちょっとよろし。泳げるよーになるかどーかは知らんが(うわ)。

乱気流でも飛行

体調はいまいち、といっても、ヨノナカにはもっと体調が悪いのに頑張って働いている人だってたくさんいる。なので気にしないことにする。ということで、連休二日目はシゴト三昧。
家での作業は普段よりさらに集中度が増すので、たいていは飲まず喰わずでひたすら作業。今回もそうだったりする。そしたら一日で一応カタがついてしまった。気持ち的に重荷になっていたので、一段落してすっかり浮かれる。浮かれたあまり、夜中の十時過ぎていたが、ネタなCGお絵かきなどに好き放題に励みはじめる。で、また集中しすぎて、気付くとすっかり朝になっていた _| ̄|○
んで、昼すぎまで暑さにもメゲずに、んごんごと寝ていたが、連休に家にこもりきりというのもどうよ。ということで、夜八時も近くなってから、必要と娯楽を兼ねる場所として、スーパー銭湯に出かけた。混んでいた。特に、私が大好きな塩サウナは鬼のように混んでいて、一回しか入れず残念。あれは近年の座ったきり生活による脚のむくみがとれるのでとてもよい。……まるでナメ(←忌み言葉。本人はもちろん身内や友人にも嫌いな人が多いので)みたいだが。
あとはネタ系の更新やらもイロイロとやって、連休を遅まきながら満喫。しかもまた週末には連休だし。ららら~♪

と思いながら在宅シゴトを「とりあえず一回目あげました~」と送ると、休日だっつーのに五分も経たずに返信。
「ありがとうございます、次の連休に合わせて次作業分をすぐ送ります(←しかも請求発生せず)」

…………。

_| ̄|○

敗北(気分的には負けてないが)

季節の変わり目はかならず風邪。カラダの微調整ということで、そう悪いものでもないのだろうが、なにせ連休前なもんで、ついスパークして長引かせてる。
今日は起きるなり目が回っていたので、やむなく中年ヨガの集いをおやすみしたが、抜き差しならぬ郵便局所用があったので横浜に出た。陽射しに照らされ、たちまち目の前が白くなり、どとーるへ避難。あたらしく出ていたチョコケーキをたべてみたが、風邪には効かないようだった。そういえばむかしむかし少女向き占い本で、「ちょっと体調が悪いときに“出かけちゃえば平気だよ!”と言われて出かけて、本当に治ってしまう射手座。ノリで出かけて悪化させる双子座」と読んで、言い得ていると思ったものだが……。
しかし「お大事に」と言われても、気持ち的にはぜーんぜん寝ていたくないしなぁ。やりたいことはたくさんあるのだ! 熱で浮かされたようなスパークは止まらない。かといって起きてても思考力はあまりなく眩暈もくらくら。こーゆー時って、とってもこまるなぁ。
秋突入の前の足踏み状態。怠惰でGoな連休。みなさま、秋にむけて鋭気を養いませう。

勝負

今週は、鼻風邪をひいていた。火曜には大事をとって休んだくらいだ。まだあまり良くなっていない。のどが痛く、鼻の奥がいたい。
だが、今日はプールに行った。背泳ぎ練習その他で鼻に水はいりまくり。また、ミストサウナで大口あけてのどに熱気を当てた。ちょこざいな風邪に勝つか負けるか。意味なく勝負をかけてみたりする、年甲斐のない、秋の初め(笑)。

Dancing Days

昨日は「とりお・ざ・ふぁんく」の一名、結婚式。マイ友人たちは独身だったり式を挙げなかったりするケースが多いため、ひとさまの結婚式に出るのは十五年ぶりくらい。ふぁっしょんのスベり方に、自分もまたバブル世代だということをしみじみと感じさせられたが(笑)、祝福の気持ちは大量持参だったのでよしとしたい。

しかし、ひとさまの笑顔というのはいいものだ。――そう思えるということ自体、そうとう幸せだなぁ、と思う。
悲しいかな、富める時も貧しき時も健やかなる時も病める時も、変わらずにそう思えると断言する自信はない。あまり荒んだ情況に晒されてると人の精神って廃墟化する。

ということで、今日はシゴト帰りに、かなーり疲れていたにもかかわらず、ランドマークホールで戦後60年写真展「米国人の撮った日本 横浜」 というのを見てきた。
人さえ生きていれば、コドモの笑顔があれば、廃墟も復興するし、やがて花も咲く。そんなもんなんですなぁ。

ヨノナカの幸福を祈ったり、ひとさまの幸せを祈れる。そんな時は、自分がそう在れるという希有なる幸福にこそ、もいっかい、心から深く深く感謝。

舞踏みてきますた

金曜はたのしく蕎麦たべて帰宅。奇妙な二人に度量ひろく心こまかに付き合ってくれるゲットーシスターに感謝。地球上には未踏破の蕎麦屋が多々あるので、またの討ち入りの機会を持ちたいものだ。
んでもって土曜日。勅使河原三郎のダンスを職場の人たちと三人で見てきますた。→「Bones in Pages」。
勅使河原三郎のダンスは昔々にアートソフィアで見たことがありますたが、全然わからなかったんで、今回はわかるかな?と再チャレンジ。
他の人も交えて踊ってるのを見て「やっぱこのヒトって際だって巧いや!」とわかりました。 つか、やっと少しは識別能力がついたのかもしれません。あれから11年も経ったと知って改めてびっくりしました。>前回ご一緒したRuさん。
……と個人的な感想は抜きにして。踊りの途中で他の人のパートになった途端に、私は「あーっ、さっき食べてた店に今日買ったばっかのバッグ忘れてきちゃったー!!」と思い当たり、同行のお二人も睡魔に襲われて意識が遠のいたとのことだったけど、やはりこれって、舞台の上の役者の「意識の在りよう(重心点)」に反応してるのかな。
やっぱり「いまいちピンとこないなー」というとこも多々あったが、「わー」みたいな時もあったので、よし。まぁそんなもんではないかと。
自分ひとりで踊っていてはいけなくて、かといって第三者の目のままに踊っていてはいけなくて、うまく釣り合ったところに、見えない糸で吊られた人形のようなダンサーが出現する。人形というとナニかもしれないが、だけどもその糸を操っているのは、神様みたいなものではないかと。
ま、そんな瞬間は、どんなArtの時にも起こりうるのだが、めったやたらには起きない。一瞬でもおおく、そんな時間に恵まれますように。

P.S. ちなみにバッグは、食べた店ではなくトイレに忘れていたのを、親切な方が(紙袋を見て)買った店に届けてくれていました。よかったよかった。

魑魅魍魎パラダイス

見沢知簾が死んだ。ちょっとだけ驚いた。ちょっとだけ。本読んでないし。でも大昔、当時の連れの学祭に一水会が来た時に見たことあって、当時二十代か、かなーり目を惹くイイ男でしたよ。目が据わっててめっちゃアブなそうな(笑)。それだけの理由で冥福を祈りたい。
その関連で思い出すに、ネット知人にはメンヘル多かった。いや自分も人のことを言えた義理ではないが、自分の場合は奇矯というか単に狂い咲きサンダーロード系なのであって、「バカ」ではあるが深刻ではないと思う。
もともとネットは「かたちなき空間」なだけに、人の精神の歪みを増幅して投射する。ネットをやっていなかったら、日ごとに出会うフツーに見える人々の内面がこれほどまでに多種多様とはわからなかったと思う。
今では、はっきりいって妖怪ばかりのヨノナカではなかろうかと思っている。もちろん善い妖怪もいるけどね。
なのでもう、自分が変わった人間だとは露にも思えなくなった。単に取り繕うのがヘタなだけだ、と決め込んでいる。……メンヘル気味な人も、自分がどうあれ他人がこうあれ、気に病むことはないのになぁ。それができれば苦労しないのか。ううむ。

iPod nano、カコイイけど2GBも4GBも要らないよ……1GBでも持てあましている身としては。

苦あり楽あり

台風14号ナービーがエライ猛威をふるっているようですが、九州~西日本地方の知り合いのみなさまはご無事でしょうか。しかし猛威の影で、ちょっぴり嬉しいニュースもあるようで→早明浦ダムの貯水率100%。しかし27時間で貯水率2.3%から100%になるってスゴすぎ。
前振りとはまったく関係なく、今日は「AIKI」なる映画ビデオを連れが借りてきてて一緒に見た(2002年の作)。車椅子の障害者が大東流合気柔術を学ぶせいしゅんドラマもの、ということでまったく期待していなかったのだが、けっこう良かった。前半、突然の事故で障害者になった主人公や周囲の描写が丁寧で(重いけど)、役者も皆なかなかだし、いい意味で裏切られた。いろいろな場面で、「ホントかよー」や「ありえなーい」と「リアルすぎー」や「あるだろーなー」てな感じが入り乱れるし。気負わずに見るとトクした気分になれるたのしい映画かと。
……しかし平日夜に映画など見てたら、他のことが何もできないよ _| ̄|○。
何もかもまるくおさまるとは行かないものだねぃ。

何とはなしに九月

よいテンプレートがなく、適当に選んでみたのだけれど、これはこれで昔の児童むけの絵みたいでいい感じもする(こんな感じね)。

まだ 「秋だねぃ……」 としみじみするには早く、さりとて雲の形や風の感じはもはや夏でなし。
シゴトが来た~と _| ̄|○ した割にはサボっていたこの土日。では何をしていたのかというと、土曜は連れと一緒に、モロー展とドレスデン国立美術館展のハシゴをしてきた。
モロー展は混むだろうと思って、平日時間で起きて開館一番で行ったのだが……。あの展覧会だけを見た人は、「モローの作品って生涯で三、四作しか完成してないのか?」 と思ったかもしらん。制作過程がわかるという意味では面白いし、逸品は国外になんか貸さないのが掟ってもんだろし、晩年はフォービスムに近い感じになってたのも知ってはいまつが……エスキースと未完の作品ばっか並べられてもなぁ。図録も買わなかったよ。もつろん、あの独特な色遣いの妙は楽しめますので、未見の方はがっかりせず。
ドレスデン国立美術館展は、結構よかった。実は絵はそう多くないけど、それ以外も面白かった。
レンブラントの描いた、鷹に攫われる赤子のガニュメデス、顔を歪めて泣き叫び、挙げ句ちびっている辺りがリアル(笑)。……昔はレンブラントは何とも思わなかったけど、ナマを見てから印象変わりますた。ひとりひとりのそれまでの人生が浮かんでくるほど奥行きのある描写力は……。いったいどういう「目」をしていたのだろうかと謎になる。
フェルメールの絵も、ちと変わっていた。集中して見ているとその部屋の空気が伝わってきて、さらに集中すると窓から入る微風と潮の香り、それから風に乗ってくる遠くからの音、などなどまで感じ取れるよーな絵だった。他に人が居なくてもっと集中できたら、人物の身動き、まばたき、体温から匂いまで、感じ取れたかもしれない。静かで居心地のいい空間。言い替えれば、フェルメールって画家は心の中にそんな空間を保持できるヒトだったのかな、と思った。

てなことばかり書いてると 「本読みはしてないのか」 と言われそうだけども、たぶん元来が「おはなし読み」ではなく「文章読み」なので、こればかりは縁が要る。そのうえに愛も要るし、愛を語える濃ゆい時間も必要だ。
愉快な知り合いは百人でもできるだろうが、出会えて心底よかったと思えるヒトは僅かであろうし、さらにそうした仲でさえも時とともに訣れゆくもんで、それと同じ。

雷が鳴る、雨が降る。豪雨の横浜。一雨ごとに涼しくなる。
そう書いた途端、また雨が一段落して止んだ。さて寝よう。

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