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words, words, words (三題)

今日は久々に、ぼけぼけつらつらと書こう。
Wired Newsの記事「米アマゾン、「その本に特徴的な表現」を統計的に抽出」、面白いといえば面白い。だがコードバトラーみたいで、冗談といえばヒドイ冗談だ。より身に添う本を薦めてくれるんだというが……これとかこれなどの他の記事も合わせ読むと、本どころかレストランから伴侶から葬儀まで身に添う形で薦めてくれそうだ。
しかし。デジタルは結局0か1だし、それをどう重ねようが近似はしょせん近似なのだが。「まさにどまんなか」なわけではない。それを忘れていそうな、あるいは「奇跡なんかあり得ないから近似で十分」と開き直ってうそぶくような風潮が、こちらまでビンボくさい気持ちにさせることだよ。
やがてそれこそ生まれた時から情報が人をトレースし、包むんだろうな。死んだ後、編まれてきた情報が、ヒトの形を模したミイラの棺みたいに残る、と(で、時々は墓あばきも出てくるだろ(笑))

他には、数ヶ月前に読んで感銘を受けた月刊ソトコト編集長なる人の講演要約記事。私が感じたのは、こんなこと。
仕掛ける側は何がキモなのかわかってるということ。いわゆる日本の知識階層というものは必ず海外と自分たちの意識の在りようの差をリアルに感じていること(ある意味、みなさん自己と他者との隔絶を理解することでそれだけ欧米風な意識に近づいてしまってる感じだが)。マトモに書く人は例外なく、メシを喰うこととマジな願いとの間に立つ自分を感じながらもそれでも書きたくてたまんないイキモノだということ。

橋本治の「蝶のゆくえ」、ときたま思いだしたように一編づつ読んでたが、読了。半年近く経ったかな? なんというか、異様に卓抜な描線を見るようなうれしさがある。つーか、こういうタイプの人って成長も退化もないんだよね。洗練されていくだけ。70才辺りの作品が楽しみだ。生物不可避の「性」から完全にお役御免されたら、もっと壮絶に向こう側まで逝けてしまうんでないか? (話は脱線するが、舞城王太郎って女性? あのケレン味たっぷりな文章が村上龍のエセマッチョに通じるものを想わせるというか……、「熊の居る場所」って読んだとき、イカついラッパー気取ってるNerd風な文体ってーか、話はバイオレンス調のくせに、鍛えてる肉体感が全然ないので当惑した。閑話休題)
ま、この短編集、上手さが厭味にならないという上手さに感銘うけました。内容を知りたくなった人、検索しないように。書評がたいてい的はずれだから。唯一見かけた合格点書評→こちら

三題と言いつつおまけでもう一題。本の装丁については、あまり気にはしない。そもそも絵本系以外であまり装丁を云々するのは不自然ではないのか?読んでる途中に表紙を何度も眺めるもんだろーか? 本棚に並べたら背中くらいしか見えまいに。出版社や本屋が仕掛けた陰謀ではあるまいかとさえ思う。平積みにした見映えでモノを言われてもなぁ。
それよりも。昔はよく、ハードカバーを開くと、タイトルページの前に、薄手の紙ページがいちまい入ってたよね? あれ最近見ない気がするけど、あれを復活させるべきではないのか。未読の本が汚れ無き処女、世界の乙女(アニマ・ムンディ)なら、“花嫁のヴェール”があって然るべきでしょ。
てゆーか、想い合った者同士(人と本)が結ばれる至福の時を前に、敬虔な気持ちになれる一瞬を設けてあげてこそ、良き仲人(出版社・装丁者)だろーが、って思うんですが。新郎新婦を差し置いて、目立ちたがり仕切りたがる親族や友人代表って……どうよ?(笑)

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» 【書名】 蝶のゆくえ [PukiWiki/TrackBack 0.2]
[一覧] 書籍一覧 【書誌目次情報】 蝶のゆくえ [集英社 2004/11/30] この本の要約 † ↑関連情報 † 集英社BOOKNAVI http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-774717-4 ↑この項目に関するオンラインリ... [続きを読む]

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