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悪魔のように細心に・天使のように大胆に

 お友達と行く予定のイベントに備えて、そこで講演するヒトの本を読むことにした。中条省平の「小説家になる!」の1と2だ。私の好きな作品が多々題材に採られているようなので読んだのだが、なかなか損はなかった。
 著者がいろいろと取り上げて解読してくれているので、『やっぱどんな分野でも、一流のヒトほど細かい点に心血を注いでいるもんだよなぁ』 と感心することしきり。また、自分と趣味が合う人が自分の好きな作品を解題しているので、かゆいところに手が届く的な快感も覚えた。
 で、そのなかで言及されている深沢七郎の「楢山節考」を読んでみた。同時に言及されてる同作者の「東京のプリンスたち」も。『このヒトは、私が芋虫でも天使でもまるで同じように接してくるだろうな』 と思わせられた。ひとつ間違えると(いや間違えてないのだが)マンガ界の鬼才・東陽片岡に通じる世界だ(笑)。
 精緻を尽くした文章もいいものだが、天衣無縫系の文章は、読んでいてほとんど生理的な快感だ。深沢七郎に限らず、思いつくまま挙げると、青山二郎とか、内田百聞とか、夏目漱石とか、あのあたりの文章はとても好きだ。
 良くも悪くもどうしようもない人たちで、それがそのままカッコよさになってるのだが、そこで『よせやい』と言わんばかりの開き直り、その深いところでのはにかみがまたいい。言えない言葉はたまらなく胸に響く、そんなまさに達人の域を、巧んだか巧まないんだか本人にも謎だろうところで筆跡にしているわけで。
 細かい点に心血を注ぐだけではクリアできないものも、絶対に、ある。だがその芯は、誰もが持っているようにも思える。持ってるということとそこに届くかどうかはまた別問題だろうが。

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コメント

はじめまして。東陽片岡ファンページのスズキと申します。
東陽片岡に言及してくれているサイト・ブログって少ないので嬉しいです。
今後とも東陽先生をお願いします(身内みたい)

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