今月は、一部が崩れた部屋の壁を補修したり、こわれてしまった二十年以上酷使したコンロを買い換えたりと、家庭内整備が多く、調子がよくないなかダラダラとお手伝いしていた。
おかげで水換えなどをダラダラさぼっていて、それゆえに、四匹いるきんぎょのうち、二匹がたてつづけにお星様になってしまった。
からだの弱い蝶尾がまっさきにやられて、「なんか色が褪せてきたなぁ」とかいってるうちに病気とわかり、塩浴や薬浴などもさせたが今いち。
なんて言っているうちに、いちばん丈夫そうな琉金が、尾がボロボロと腐り、うろこが剥げてきて、一週間と持たずにお亡くなりになった。泡くって水換えなどをしてたら、その日のうちに蝶尾もお亡くなりになった。
のこる二匹のうち一匹も、うろこの一部が剥げているので、もしかしたら全滅してしまうかもしれない。
水槽の中の生態バランスは、いちど崩れ始めると何とかリカバリするまで時間がかかるようだ。
細菌性の病気は、ほとんどがマンネリ化した管理のせいで起きてくるので、金魚たちにとってはどうにもこうにも災難だったとしかいえない。体つき的にそう大きくはならなさそうな個体だったけれど、たいせつに育てれば、四、五年は平気で生きられるのに、たった半年や一年そこらで死なせてしまった。
きんぎょを飼い始めた頃は自分も調子よく、きんぎょたちも良い個体だったので、水槽内でも繁殖をするなど、元気にいきいきと暮らしていたのだが。最初に飼ったきんぎょたちが、個性あふれて可愛かったので、いまの金魚を育てるのにいまいち気乗りがしていなかったのも、よくなかったのだろう。
さいわい、ねこのほうは元気で、朝晩が冷えてくるにつれ、あぐらをかいた腿に乗ってきたり、寝ている布団にもぐりこんだり、昼はたたんだ布団にもぐりこんで寝たり、じぶんなりにやり過ごしてくれている。
いちにち16時間とか、信じられないほどの時間を寝て過ごしているので、なにもできないのに月日の過ぎるのははやい。キンモクセイも散り終わり、そろそろ霜月も近づいて来る。
のこりのきんぎょも、ぶじに冬を過ごせるとよいのだけれど。